自由論〈2〉 (1971年)

みすず書房1971 ¥864
購入: 2010-08-07 ¥200
未読 古書

[投稿日] 2010年8月7日

 二卷合せて一本とした「新装版」が繰り返し出てゐる(1979.7→1997.1→2000.6)。『歴史の必然性』(一九六六年二月)も異版と言へよう。
Cf. http://www.msz.co.jp/book/detail/04974.html

校正のこころ

創元社2009-11-20 ¥0
購入: 2010-08-07 ¥0
讀了: 2010-08-09 人文・思想

[投稿日] 2010年8月7日

 やはり、「こころ」を云々したがるものは性に合はなかった。それよりも、「技」と結びついた「考へ方」を明らかにすることが大事だし面白いと思ふ。心構へや職業倫理を文學的比喩で語る本は他業種でもありふれてゐるが、どうも、知情意で言ったら知が足りなくないか。いつの日か『校正の思考』や『校正の思想』の讀める時が來ますやうに。

本日記

本の雑誌社2006-10-20 ¥1,728
購入: 2010-08-07 ¥500
讀了: 2010-08-08 文学・評論

[投稿日] 2010年8月7日

 この本を離れた一般論になるが、腹立日記が日記の藝のうちだと勘違ひしてゐるのは賢しらな人には多い、のかも。私憤に私憤を同調させ得る讀者には迎へられるにせよ、飮食店で店員に威丈高に怒鳴る客の横に置かれたやうな嫌な氣分も起こる。特に、本とあまり關はり無い不平不滿を聞かされると、さうだ。しかし本への批判なら怒りを丸出しにして良いのかといふと、やはりそこにも藝はあって貰ひたい。一體インテリの讀書家は陰鬱で神經質なものではあるが、小谷野敦らが時折見せるヒステリックなクレーマーぶりには似たくないものだ。 
 私生活はどうでもよいが、古本の蘊蓄を語ってゐるところは良い。