[投稿日] 2015年5月25日
裸本、染み有りのため安價。
發行人は「島屋政一」。印刷人の「谷口默次」は、小宮山博史「書体の覆刻 『日本の活字書体名作精選』の制作にまつわることなど」中「築地一号太仮名書体」註四一に據れば「本木昌造が明治三(一八七〇)年大阪に長崎新塾出張大阪活版所を作ったとき、派遣された一人である」とのこと。
http://www.screen.co.jp/ga_product/sento/pro/typography/05typo/05_3typo.html
http://www.screen.co.jp/ga_product/sento/pro/typography/05typo/pdf/053_1goF.pdf
http://www.screen.co.jp/ga_product/sento/pro/typography/01typo/01yogo.html
末尾、擱筆に際して「豫て用意してあつた參考文書も震火災にて燒失したもの多く貧弱なる資料を基として書き連ねたるに過ぎぬ、他日十分なる資料を揃え[ママ]て更らに大成を期せん積りである」と結ぶが、遂に果さず、歿後に『矢野道也伝記並論文集』(大蔵省印刷局、一九五六年六月)が出たのみ。
目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1186867?tocOpened=1