異人の言葉

四條書房1934-08-25 ¥
購入: 2016-01-09 ¥150
未読 人文・思想

[投稿日] 2016年1月9日

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1208546?tocOpened=1

 裸本。英學に關はる言葉の話題が多いが、英字紙記者たりし著者らしく初期日本新聞史でもある。中で「貌刺屈の事」は目次でも章題でもこの表記だが、本文中では「刺」と誤植するだけでなく正しく「剌」(ラツ)を以て「貌剌屈」と植字した箇所もあり、即ち、『日新眞事誌』創刊者にして初代快樂亭ブラックの父となるJohn Reddie Blackの傳である。
 奧附前ページの舊藏者ペン字書き込みに曰く――。
「Essay エッセイトシテハEnglishニ關心ヲ持チスギル
Study 研究トシテハ興味ニ關心ヲ持チスギル
journalism 新聞記事トシテハ一定[?]ノ目的ガ一貫シテエ[ママ]ル」
 著者の「序」末に曰く「此書は、私の從事して來た研究と生活の其の一環を爲すものであるが、此の中に收めたものは創意ある論文でなく、いづれも私の道草である」(p.3)。

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