[投稿日] 2015年9月26日
本體に記載無いが第六號に當る。同人は鷲巣繁雄・多田智満子・高橋睦郎、定價無く「頒価 二四〇〇円」。國會圖書館所藏無し。
發行者「吉野史門」にはブログありけり。
http://www.ringo-ya.com/?page=1&cid=5
「追憶記」は、斎藤茂太は寧ろ呉秀三について筆を割くから除外としても、塩野七生・篠田一士・澁澤龍彦・朱牟田夏雄・寺田透・中村光夫らと文學者が大半なため研究者としての呉茂一については傳へる所が少ない。別に「追悼論文」を荒井献・今道友信・久保正彰が寄せる。水谷智洋「年譜」は著述業績が詳細だが、これは水谷編「呉茂一年譜」(呉茂一譯『イーリアス 下』〈平凡社ライブラリー〉二〇〇三年八月)に至る。
豆知識。「クレのクにピッチアクセントがつく。[……]名がモイチではなくシゲイチだといふ[……]。尊大人もヒデザウであり、シウザウではないわけである。」(寺田透「呉さんを偲ぶ」p.38)
他に『ももんが』一九七八年十二月號も「呉茂一先生追悼特編」であるらしい。
Cf. 泰田伊知朗「呉茂一先生の生涯」 http://clsoc.jp/aboutcsj/historia/2013/130929.html