印刷術發達史

大阪出版社1927-06-20 ¥
購入: 2015-05-25 ¥525
未読 本・図書館

[投稿日] 2015年5月25日

 裸本、染み有りのため安價。
 發行人は「島屋政一」。印刷人の「谷口默次」は、小宮山博史「書体の覆刻 『日本の活字書体名作精選』の制作にまつわることなど」中「築地一号太仮名書体」註四一に據れば「本木昌造が明治三(一八七〇)年大阪に長崎新塾出張大阪活版所を作ったとき、派遣された一人である」とのこと。
 http://www.screen.co.jp/ga_product/sento/pro/typography/05typo/05_3typo.html
 http://www.screen.co.jp/ga_product/sento/pro/typography/05typo/pdf/053_1goF.pdf
 http://www.screen.co.jp/ga_product/sento/pro/typography/01typo/01yogo.html
 末尾、擱筆に際して「豫て用意してあつた參考文書も震火災にて燒失したもの多く貧弱なる資料を基として書き連ねたるに過ぎぬ、他日十分なる資料を揃え[ママ]て更らに大成を期せん積りである」と結ぶが、遂に果さず、歿後に『矢野道也伝記並論文集』(大蔵省印刷局、一九五六年六月)が出たのみ。

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1186867?tocOpened=1

あなたにもできる 図書の修理と製本

木原正三堂1976-09-20 ¥
購入: 2015-05-23 ¥300
未読 本・図書館

[投稿日] 2015年5月23日

 國會圖書館所藏無し。奧附に「改訂版」とあるも岩崎博「はしがき」も「1976年9月20日」附。96ページの小册子ながら堅牢な造本で函入。「1973年6月20日初版」は岩崎博著とされ「講習用テキスト」で30ページ。

BOOK5 #17「特集 古本即売会へようこそ!」

トマソン社2015-05-20 ¥800
購入: 2015-05-23 ¥0
未読 本・図書館

[投稿日] 2015年5月23日

特別企画
南陀楼綾繁(司會)・かわじもとたか・鈴木宏宗「古書販売目録コレクション紹介展示「古書目録のココが好き」関連トークイベント 目録読書の楽しみ」(千代田図書館)
ほか 
http://tomasonsha.blogspot.jp/2015/05/book5-17.html

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太田雄寧傳―週刊医学雑誌の開祖

雄寧会2003-08-31 ¥
購入: 2015-05-23 ¥100
未読 自伝・伝記

[投稿日] 2015年5月23日

 非賣品。挾み込み太田安雄手簡に「私の曾祖父」とあり。第五章・第六章が『東京醫事新誌』について。
 近藤禧禔男(きしを)「「東京医事新誌」――明治初期の医学雑誌についての考察」『医学図書館』20卷2號(一九七三年)は、參考文獻に使はれてゐない。
 http://doi.org/10.7142/igakutoshokan.20.141

風信 第三号(通刊十三号)

風信の会1991-09-15 ¥1,000
購入: 2015-05-11 ¥100
未読 文学・評論

[投稿日] 2015年5月11日

 風信の会住所は山田俊幸方。審美社發賣。常備委託書店(p.51)は本郷・アルカディア書房、つくば市・ノア、神保町・版画堂。ジャケット袖の後記に「前号メリヨン特集が一九八九年六月刊だから二年ぶり」と。日本近代文学館にその第二號のみ所藏あり。通卷ならぬ「通刊」は刊記の原文ママ。
岩切信一郎「河野通勢の装幀本 付・河野通勢装幀本目録」
気谷誠「慇懃小説受容史考――占領下の翻訳事情と三島由紀夫 付・フランス文学初訳本目録(18世紀文学・昭和20年~26年)」
山田俊幸/気谷誠/ノア店主「古本回顧 一九九〇年」(座談)
ほか

Cf. http://mediamarker.net/u/bookish/?mid=2351181

あらたま 第二十八號「總特輯・近世の學舎」

荒魂之會1989-12-10 ¥
購入: 2015-05-09 ¥100
未読 人文・思想

[投稿日] 2015年5月9日

 特輯名、原文ママ。正字ならば「學舍」とあるべき表記が「學舎」なのは、表紙でも目次でも本文でも一貫して誤ってゐる。
 執筆者は千葉縣下の中學・高校教諭が目立ち、教育者の説教臭い精神主義は鼻持ちならぬ。卷末に「調査」として「藩校一覽」「藩校の讀本」等を備へるのが有用。
 挾み込み三葉、「月曜評論 平成元年10月30日 第979号」「あらたま第二十七號評(到着順)」「國語の復權 豐源太著」。舊藏印「藤田豊藏書」。

あらたま 第十八號「總特輯・正統國語表記の擁護」

荒魂之會1984-12-20 ¥
購入: 2015-05-09 ¥100
未読 言語学

[投稿日] 2015年5月9日

 年二回刊。挾み込み二點、『同胞各位に訴へる(その七)』(一九八三年十月)『仝(その八)』(一九八四年十月)。舊藏印「藤田豊藏書」。
 特輯が四部より成るうち「批判」「研究」「實踐」は無用なるも「文獻」が保守派國語國字問題論のブック・ガイドとして有意義。

日本文学 1964年3月号

未来社1964-03-01 ¥150
購入: 2015-05-09 ¥100
未読 文学・評論

[投稿日] 2015年5月9日

橋本寛之・小島輝正・平林一・土橋寛・飛鳥井雅道・猪野謙二(司會)「《座談会》 批評と研究」
杉山康彦「論文紹介 鷹津義彦氏「日本文学史家の史観と方法」大谷短期大学紀要」
高田衛「《書評》 松田 修著『日本近世文学の成立――異端の系譜――』」
ほか

月刊 しにか 1993年 04月号

大修館書店1993-04-01 ¥750
購入: 2015-05-08 ¥200
未読 語学・辞事典・年鑑

[投稿日] 2015年5月8日

 「特集◉漢和辞典の歩み」、やはり近代が手薄。松井利彦「明治維新と漢語辞書」は未だ現行の「漢和」の體例が成らざる明治初期の前史、江連隆「『康熙字典』と日本の漢和辞典」は「漢和」でなく「漢語辞書」の節に重野安繹ほか監修『漢和大字典』(一九〇三年。江連は「大辞典」と誤記)・榮田猛猪編『大字典』(一九一七年)の二種を擧げるに留まり、望月真澄「漢和辞典の新展開」も明治・大正期は各節觸れる程度のみ。やや小史に代へられる記述に白川静「字通の編集について」(『字書を作る』所收)中「二 従来の字書の編集法について」があり、また阿辻哲次「漢和辞典の歴史」(辞典協会編『日本の辞書の歩み』)中「13 明治・大正の漢和辞典」が白川の言及しない『大字典』に紙幅を割いてゐたが、どうにも國語辭書に比べて近代漢和辭典史は餘りに略述でしかない。批判書も、國語辭典が幾つもあるのに漢和は小原三次編著『本邦六大、中堅『漢和字典』をこきおろす』(モノグラム社、一九七二年十二月、非賣品)切り。山田忠雄『漢和辞典の成立』(一九五八年)でも「成立」後の「明治36年→昭和19年」は卷末で簡短に濟ませたやうで、のち同述『近代國語辭書の歩み その模倣と創意と 上』第一部第二章「漢和辞典の成立と其の超克」(一九八一年七月)に至ってやうやく「厚い記述」が得られる。しかしなぜかこの章が參照された漢和の辭書史を見掛けない。『日本語学』二〇一二年十月號「特集 漢和辞典の新展開」はどうなのだらう。
 特輯記事の外、入谷義高「幻の「支那文学史」」が目を惹く。青木正兒による豫定項目中、斯波六郎擔當の「散文史」「評論史(文)」が成らなかったのは惜しい。
 連載「東洋学の系譜」は矢島文夫「37 前嶋信次」。
 高島俊男「湖辺漫筆24 温公殺すに刃物は要らぬ」は、支那學用語における長篇ならぬ「長編」の意味を説いたもの、のち『ほめそやしたりクサしたり』(大和書房、一九九八年七月)所收。

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/4425952?tocOpened=1