中村幸彦著述集 第13巻 近世世語

中央公論社 / 1984-07刊 / ¥7,025
購入: 2010-12-20  /¥2000
讀了: 2010-12-21 文学・評論

[投稿日] 2010-12-20

 「世語」と題する通り言葉の考證だが、食生活に關する語彙が多いので實は食物蘊蓄隨筆としても愉しめる。しかし文學史論にとって一番要り用なのは隨筆その他を論じた「圏外文学」の部だ。

目次
http://d.hatena.ne.jp/okjm/20060331/p1
http://snob.s1.xrea.com/t/20060820.html

中村幸彦著述集〈第2巻〉近世的表現 (1982年)

中央公論社 / 1982-06刊 / ¥7,020
購入: 2010-06-04  /¥3000
未読 古書

[投稿日] 2010-06-04

 我が關心する圈外文學論を「第二章 俳言とその流れ」に含むも、『中村幸彦著述集 第十五卷』「総索引」の當該項には落とされ第十三卷(「近世圏外文学談」)が採られてゐる。網羅的に拾ひ過ぎた索引が選別に倦ませるからといって取捨が過ぎるのも困りもの。
 月報(第一號)は小西甚一と谷沢永一。小西「中世的表現」は時代區分論として中村へ異見を述べた批判になってゐるのだが、つねづね小西中村兩人を贔屓とする谷澤がいづれを是としたのか、ついぞ兩論を突き合せたものを見ない。 
Cf. http://d.hatena.ne.jp/okjm/20060403/p1