わが文學遍歴

白鯨書房 / 1949-07-25刊 / ¥180
購入: 2015-08-02  /¥200
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-08-02

 宇野浩二の回想的文學史として『文學の三十年』(中央公論社、一九四二年)『文學の青春期』(乾元社、一九五三年)の横に列ぶべし。國會圖書館所藏無し。
 表紙は青山二郎風にて「裝幀 澤野井信夫」。
 http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/c6/77b80644fc330071c7605c82149f492d.jpg
 目次に「自由主義その他」とある章は「自然主義」の誤植なり。
 その次章「明治末期の青春期」は『文學の青春期』では「二 明治末期の青春期」に當る。
 續く最終章「「白樺」と「奇蹟」」最終節の結文が「閑話休題。」であるのはいかにも宇野浩二式なれど、未完にて他日を期すの意とも見られようか。のち『文學の青春期』に「六 「白樺」と「奇蹟」」として「七」以下と共に所を得たり。
 Cf. http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1665516?tocOpened=1
 初章「明治初期の青春期」は『文學の青春期』に無ければ、兩書併せずして完本ならず。