文藝復興 ダンテとプラトンとの愛の理想

購入: 2015-09-12  /¥200
未読 人文・思想

[投稿日] 2015-09-12

 著者名は標題紙では小書きしないが「譯者序」p.3の表記に從った。函では「J・A・シモンヅ」、本體背には「シモンヅ」とのみ。同じ田部重治譯で同書名のペーター著があるので紛らはしいが、本書は「大英百科全書のために書いた「ルネッサンス」と云ふ一篇」(p.5)の飜譯である由。
 奧附に「昭和九年一月十二日初版千二百部發行/昭和十四年十月二十五日二刷五百部」とあるも、間に一九三七年三月新裝版があったらしい。
 http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA38690696
 また、「ダンテとプラトンとの愛の理想」は副題といふより附篇の題であるが(田部譯『ダンテとプラトーとの愛の理想』人文書房、一九三〇年十二月、の改譯收録か)、圖書館目録には採られてない。函にのみ標記され本體に記載無き故か、或いは初版・新裝版には無かった附加かもしれない。
 卷頭に「譯者序」(昭和八年十二月、pp.3-6)あり。

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1237714?tocOpened=1

異版
『歐洲文藝復興史』人文書房、一九三一年二月 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1260196?tocOpened=1
『文藝復興 他一篇』〈改造文庫〉改造社、一九四〇年二月 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1689517?tocOpened=1
『文藝復興』日本文庫、一九四八年四月 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2993416?tocOpened=1
 他に増田重光、斎藤祐蔵による譯もあり。

文芸早稲田 早稲田大学第二文学部文芸専修機関誌 第七号

早稲田大学文学部文芸研究室 / 1988-03-25刊 / ¥400
購入: 2015-08-22  /¥100
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-08-22

 年刊、一九八二年以來の復刊。「印刷 七月堂」。國會圖書館缺號。
 「巻頭エッセイ」として中島国彦「雑誌、雑誌……」絓秀実「ジャーナリズム批評について」二篇を掲げるのに注目。後者は山本均「絓秀実書誌」(『重力02』「重力」編集会議、二〇〇三年四月)に漏れ。
 「一九八四~一九八六年度卒業生卒業論文題目紹介」あり、「文芸専修一九八四年度卒業論文題目」に記された「中川右介」くらゐしか知名の人は見えない。

文教の街 文化誌 四季本郷 第十二号「特集――教学の府、湯島聖堂」

文泉堂 / 1996-04-10刊 / ¥480
購入: 2016-08-27  /¥100
未読 歴史・地理・旅行

[投稿日] 2016-08-27

 タウン誌。國會圖書館所藏無し、CiNii所藏無し。文京區立圖書館には所藏あり。
 『本郷界隈を歩く』(〈江戸・東京文庫〉街と暮らし社、二〇〇二年)が「「四季本郷」掲載の記事を、高瀬氏が編著作者として再構成したもの」、と『全国書店新聞』平成14年12月11日号。
http://n-shoten.jp/newspaper/index.php?e=85
 「編集発行人」の高瀬恭章には著書『本屋のうちそと 本のソムリエ片片録』(文泉堂)があると『全国書店新聞』平成22年3月11日号に見えるが、これも所藏機關見當らず。
http://n-shoten.jp/newspaper/index.php?e=379

石川悌二(山海堂社長)「本郷の老舖 第十回 山海堂」
ほか

文教の街 文化誌 四季本郷 第十七号「特集――明治期、東大文学部の人達」

文泉堂 / 1999-04-23刊 / ¥500
購入: 2016-08-27  /¥100
未読 歴史・地理・旅行記

[投稿日] 2016-08-27

 國會圖書館所藏無し、CiNii所藏無し。
 「発行人への手紙」欄に、稲葉通雄(トーハン総研社長)「懐かしい望楼」。

文学研究における継承と断絶―関西支部草創期から見返す (いずみブックレット)

和泉書院 / 2009-11刊 / ¥1,080
購入: 2011-04-26  /¥404
讀了: 2011-04-26 文学・評論

[投稿日] 2011-04-26

 企劃者の「近年の研究状況は、[……]現下の立脚点になった「近過去」の積み重ねにあまりにも冷淡」(p.2)といふ問題提起は結構なのだが、シンポジウムがまるで討論になってない感想會なのはいつものことながら殘念、但し前田愛のエピソードが拾へる所は面白い。パネリスト二名のうち平岡敏夫「文学史研究における継承と断絶」は過去の自文の引用ばかり、歩一歩を進めて貰ひたいのだが(特に「『明治文学史』研究」で)老齡には酷か。谷沢永一「文学研究の発想」の方は、既發表との重複も多いが流石にハナシはうまい。方法論論爭の背景にあった三好行雄の對小田切秀雄批判の代理戰爭といふ面については小谷野敦『現代文学論争』(2010.10)が特筆してゐたが、先驅けてここで谷澤本人が明言してゐるのであり、これを參照すべきだった。しかし谷澤自身が「最後にものをいうのは事実です」と約言してしまひ(p.22)、それを「最後にものを言うのは事実だ」とのみ受け取る(p.47浅野洋發言)やうでは、論爭の意義を矮小化した「継承」になる。やはり改めて「方法」について前田愛からの批判をも含めて再考すべきであり、でなくては故人も浮かばれまい。

目次 http://www.izumipb.co.jp/izumi/modules/bmc/detail.php?book_id=10062

文学と教育 第13集「薬師寺章明氏追悼特集」

文学と教育の会 / 1987-04-10刊 / - /
購入: 2015-03-29  /¥100
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-03-29

 文学と教育の会の代表は大久保典夫。根本正義・曽根博義ら二十三名追悼文寄稿、薬師寺哲子・野中潤編「薬師寺章明著作目録」、薬師寺哲子「薬師寺章明年譜」。

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/7954850

文学・文化研究の新展開―「間テクスト性」

研究社 / 2002-10刊 / ¥3,672
購入: 2011-02-04  /¥1000
讀了: 2011-02-16 文学・評論

[投稿日] 2011-02-04

 構造主義等の術語が頻繁に出てくるのは當然ながら、譯者獨自の譯語を當てて却って解りにくくしてゐる。この方面に親しんでゐる讀者ならば原語を想ひ浮べて對處できるが。引用は既譯があるかどうか調べて、それに從ふか、從へないまでも邦譯書を對照すべきだらう。森田孟、この譯者のものは以後信用すまじ。
 譯文を離れて本文はといふと、整理にも解釋にも特に優れてゐるとは思へず凡庸、手元に置くほどではないか。