愛書家くらぶ 第四号

斎藤夜居 / 1967-04-20刊 / - /
購入: 2015-07-05  /¥0
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-07-05

 「第四号」は奧附では「第四冊」。「400部発行」。
 中野栄三「辞書の話(3)」、相變らずこの著者のものは文獻情報が豊富でためになる。誰か梅原北明一派の文獻派・中野榮三の著作集を編まないか。
 長瀬宝「新聞の揷絵(3)――主として印刷絵画・報道絵画の発展について」は「漫画」の回、所屬が「朝日新聞本社」だからか、割にしっかりした研究的な書きぶり。『イラスト歳時記 新聞イラスト百年史』(グラフィック社、一九七一年)の編著者か、道理で。長瀬著で『新聞の挿絵 主として報道絵画の発展について』(一九六六年)と題する册子もあるらしいが、『昭和の風俗画家 長瀬寶の世界』(一九九〇年)を企劃した大磯町郷土資料館邊りで掴んでゐるだらうか。
 Cf. http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA33720563
 本誌は續く『本の虫』全三號ともども鶴見大學・跡見學園が全十號所藏。
 http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00259972

悍 第4号 特集:嗚呼、左翼

白順社 / 2010-05刊 / ¥5,316
購入: 2010-05-16  /¥0
未読 社会・政治

[投稿日] 2010-05-16

 戴きもの。目次中、唯一食指が動く高田里惠子「嗚呼いやなことだ 自虐と倫理」は相變らず達者な筆で讀ませるものの、『グロテスクな教養』で教養主義の「いやったらしさ」を批判したのと結びつけて考へて貰ひたかった。私見では、「自虐」から釀される一種のユーモアを讀み取れるかどうかが高見順評のポイントになる筈で、多分そこが自罰・自責・自己批判等とは違ふのである。

目次 http://www.linelabo.com/han/no004index.htm

性文学入門 (1969年)

雄山閣出版 / 1969刊 / ¥1,620
購入: 2011-03-27  /¥200
未読 古書

[投稿日] 2011-03-27

 函・本體含め中扉のみに「〈江戸期庶民文学と艶本〉」と副題、實際「物語文学と咄本」等の章あって春本以外も扱ふ。貼り奧附に「昭和五拾弐年拾月弐拾五日発行」とあるが初版「昭和四拾四年参月拾五日発行」が正しく、この僞裝に合せて「まえがき」末の「一九六九年三月」と記した行を削り消した痕跡を殘してゐる。その後も發行年月を詐稱した版があるか。改題新裝『江戸時代 好色文芸本事典』一九八八年刊。

http://www.geocities.co.jp/Bookend/6562/sex/nyumon.html

思想の科学 第七次第十六号(一九八二年四月号)「主題 本を読む」

思想の科学社 / 1982-04-01刊 / ¥520
購入: 2016-07-31  /¥100
未読 本・図書館

[投稿日] 2016-07-31

目次 http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000655786-00
http://auctions.c.yimg.jp/images.auctions.yahoo.co.jp/image/ra231/users/4/5/7/8/masatoshi21-img600x450-1452771138gijtdt9153.jpg

思想の科学 第七次第二十九号(一九八三年二月臨時増刊号 別冊13)「主題 マスコミ総点検」

思想の科学社 / 1983-02-10刊 / ¥700
購入: 2016-07-31  /¥100
未読 マスメディア

[投稿日] 2016-07-31

目次 http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000199352-00#

思想の科学 第七次第三十四号(一九八三年六月臨時増刊号)「主題 犯罪事典」

思想の科学社 / 1983-06-10刊 / ¥740
購入: 2016-07-31  /¥100
未読 事件・犯罪

[投稿日] 2016-07-31

目次 http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000445949-00

思想の科学 第七次第三十二号(一九八三年五月号)「主題 本は楽しい」

思想の科学社 / 1983-05-01刊 / ¥570
購入: 2016-07-31  /¥100
未読 本・図書館

[投稿日] 2016-07-31

目次 http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000445948-00

思想の科学 1984年6月臨時増刊号(第七次49号)「主題 橋川文三研究」

思想の科学社 / 1984-06-10刊 / ¥980
購入: 2015-10-09  /¥100
未読 人文・思想

[投稿日] 2015-10-09

 奧附刊記のみ「第七次48号」と誤記、背は「第四十九号」。

思想 2009年3月号「瞬間と偶然をめぐって」

岩波書店 / 2009-03-05刊 / ¥1,700
購入: 2016-10-22  /¥200
未読 人文・思想

[投稿日] 2016-10-22

 なぜかこの號はアマゾンに登録缺。
 二〇〇八年一月慶應義塾三田哲学会主催シンポジウム「瞬間と偶然――時間を哲学する」に發する特輯。
目次 https://www.iwanami.co.jp/shiso/1019/shiso.html

思想 2007年 11月号 [雑誌]

岩波書店 / 2007-10-30刊 / ¥1,543
購入: 2011-05-10  /¥0
讀了: 2011-06-12 雑誌

[投稿日] 2011-05-10

特輯「ソシュール生誕150年」
 期待したほど面白い論文は無かった。部分では得る物があるのだが、物足りない感じで終るのが多い。
 幾つかの論文に共通する點として、「共時」をどう考へ直すかが要所か。

目次 https://www.iwanami.co.jp/shiso/1003/shiso.html

思いで草 (第二集)

京都大学経済学部 / 1990-06-08刊 / - /
購入: 2016-04-23  /¥200
未読 人文・思想

[投稿日] 2016-04-23

 「非売品」、國會圖書館所藏無し。

序文(尾崎芳治)
堀江保蔵先生
岡部利良先生
田杉 競先生
出口勇蔵先生
山岡亮一先生
島 恭彦先生
編者のあとがき(木崎喜代治)

 書名中「第二集」は、函・本體の背文字では丸括弧が附かない。
 奧附「発行者」は、經濟學部長の尾崎でも編者の木崎でもなく「代表者 伊東光晴」。
 創立七十周年記念。堀江・岡部の分は『経済論叢』既出だが「形式の統一のための若干の修正を加えて、本書に再掲」(p.231)。
 瀧川事件や上野文庫に關する回想を含む。

http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN13457004

忘れ得ぬ国文学者たち―并、憶ひ出の明治大正 (1973年)

右文書院 / 1973刊 / ¥1,296
購入: 2011-04-29  /¥300
讀了: 2011-05-02 古書

[投稿日] 2011-04-29

 國文學研究史の背景としては使へる。
 著者が沼波瓊音が大好きなのはよく解ったが、あまり魅力を感じない。同樣に岩本素白も言はれるほどいいと思はぬのはこちとら散文的な朴念仁だから仕方無いのかしれんが、しかし紹介されてゐる岩本書翰はなかなか讀みたくなる文章なので、全部を收録するといふ『近世日本文学管見』を探すとしよう。それにしても、著者の文章はその敬慕する文筆家たちの影響がまるで感じられず、平易ではあるが可もなく不可もなく、凡庸な文體なのは不思議。ほんの稀に凝った用字が出るくらゐ。福澤諭吉に倣ったわけなのか? 纔かなこだはりであった歴史的假名遣も歿後の新版では現代假名遣ひにされてしまったので、敢へて舊版を探してゐた。

1.kamiyam 【2011-05-07 3:59】 (削除)
私は伊藤の文体は結構好みです。まさに平易かつ凡庸なところがいいなあと。
2.森 【2011-05-07 14:48】 (削除)
 いやあ、惡いとも嫌ひとも思ひませんが、特徴の無いものを好むのは難しい。森銑三みたいに、端正なやうでもあからさまに整へた書きぶりだと文體の特徴が掴めるんですが。フランソワ・ジュリアン『無味礼賛』でも讀んだら參考になるかしらん。

目次(新版) http://www.yubun-shoin.co.jp/book/book_detail/4-8421-0007-9.html 

志賀直哉の〈家庭〉―女中・不良・主婦

森話社 / 2011-02刊 / ¥3,456
購入: 2011-02-22  /¥0
未読 ノンフィクション

[投稿日] 2011-02-22

 女中小説論もさることながら、小生の好みでは初讀の「第7章 見せ消ちの〈色〉と〈欲〉――「菰野」」がメタ・フィクション論に接近してゐるので面白く思ひました。しかし日記や改稿と較べれば面白く讀めても、「菰野」(乃至「日記帖」)一篇から讀み取れといふのはちょっと無理さうで、讀者に傳はらない出來とされても仕方無いのではないかとも思ひますが。

目次 http://www.shinwasha.com/019-7.html

心斎橋北詰 駸々堂の百年

駸々堂出版 / 1997-10-21刊 / - /
購入: 2015-10-18  /¥1080
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-10-18

 「非売品」。『上』が一九八六年十一月刊、下卷は遂に出ないまま、「第三部――大正・昭和(戦災復興)――」(pp.287-418)を加へてこの完本が刊行された。「ふたたびのあとがき」劈頭に曰く、「後篇には大淵家二代伝次郎と、三代善吉の事蹟をまとめた。時代は大正から昭和中期までということになる。善吉が歿した昭和三十六年は、明治十五年の創業以来八十年目に当たる。区切りもよいので、この年で筆を措くことにした」(p.424)。即ち、實質は八十年史であって副題に記す如き百年史でない。但し卷末「年譜」(制作 上田一・梅原康征)は「明治一四年」から「平成八年」まで百十五年分である。
 二〇〇〇年一月末日に駸々堂は書店・出版とも自己破産を申請した。
 Cf. http://www.kyoto-keizai.co.jp/modules/wordpress/index.php?p=149
 http://web.archive.org/web/http://www.shinshindo.co.jp/