「国語」別册 東京高等師範学校國語漢文科記念誌

購入: 2016-09-03  /¥100
未読 人文・思想

[投稿日] 2016-09-03

 書名、背文字で「学」のみ新字體。表紙題字は諸橋轍次。「編集後記」は馬淵和夫・根来司。「会員頒布」。
 「回顧録」に保科孝一ら三十六名寄稿。「業績録」は卒業年度順の名簿。
 一九八五年教育出版センター複刻版『国語』に含まれる。
 https://pulsearch.princeton.edu/catalog/3093952

話のあるばむ

東京朝日新聞社/大阪朝日新聞社 / 1937-10-15刊 / - /
購入: 2016-08-26  /¥900
未読 エッセー・随筆

[投稿日] 2016-08-26

 「東京朝日新聞通信部編」は函・本體の背文字にのみ標記。發行所は函の貼紙では「朝日新聞社發行」とのみ。舊藏印「竹惣圖書」。
 一九三五年以降に「日曜談話室」題下で掲載した「談話の形式によるニュース」の選集。

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1257314?tocOpened=1
 「回想」は島崎藤村、山本有三。「父・祖父・兄・友達」は幸田露伴、佐藤春夫、徳冨愛子、入澤達吉ほか。「生きてる歴史」に尾佐竹猛、小泉策太郎ほか。「音樂と詩歌」に平山蘆江、島木健作、金子洋文ほか。「研究餘談」に石黒敬七、折口信夫、柳宗悦、金田一京助、中山太郎、式場隆三郎、津田青楓。「趣味」に蘆谷蘆村、有坂與太郎、野尻抱影、鳥居龍藏、宮武外骨ほか。

季刊 精神分析 第三十一巻

東京精神分析学研究所出版部 / 1973刊 / - /
購入: 2016-08-26  /¥300
未読

[投稿日] 2016-08-26

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1736787?tocOpened=1
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000214153-00
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000275602-00
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000385037-00
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000149591-00

 發行所は、奧附では「東京精神分析学研究所」、各號表紙下部には「東京精神分析学研究所出版部」。
 戰後の合本が古本に出たのは初めて見た。「東京精神分析學研究所編」(正字表記)は合本背文字にのみ記され、奧附では「編集兼発行人 大槻憲二」とのみ。
 第31卷第4號の大槻憲二「民間学徒苦闘五十年史(Ⅱ)」が目當て。「先輩のための代筆」の節に「柳田国男先生のために「桃太郎誕生[ママ]」の講演を原稿にまとめて上げて進ぜたことがあったが、同先生は新潮社からの稿料全部を私の方に廻して下さって、その先輩らしい高潔な人格に敬慕の念を新たにした」と。末尾「(未完)」とあれど續稿は見出せない。なほ丁度一年前の30卷4號所載「民間学徒苦闘五十年史(I)」は取るに足らざれば買はず。
 31卷2號の不老泉主(大槻憲二)「霜田静志氏の死を悼む」を讀むと、故人を頌するやうでゐて結局自分を持ち上げてをり、己が分析説のみを奉ずる獨善性とそれが對人關係に現れた傲慢さは戰前から變ってないやうだ。

教育研究臨時増刊 第五百號 新興日本國語教育

初等教育研究會 / 1939-07-11刊 / - /
購入: 2016-07-24  /¥200
未読 人文・思想

[投稿日] 2016-07-24

 大日本圖書發賣。本文551ページ。
 國會圖書館所藏無し、前後でこの第五百號のみ缺號。
 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6040950?tocOpened=1
 教育出版センターより複刻版あり。
 http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10073405

武政太郎「讀書の心理」
岸田國士「文藝と國語」
神保格「音聲言語の教育」
石山脩平「全體主義社會觀と國語教育」
石黒修「口語日本語と國語政策」
ほか

選書日本中世史 2 自由にしてケシカラン人々の世紀 (講談社選書メチエ)

講談社 / 2010-06-11刊 / ¥4,238
購入: 2010-10-16  /¥900
讀了: 2010-10-31 日本史

[投稿日] 2010-10-16

 自著・自論文の參照が註に多く、これまでの研究を一般向けに噛み碎いた感じ。確かにこの本から遡って讀めば『公共圏の歴史的創造』も解りやすくなる。しかし大事なところは專門論文に讓ってしまった感じも與へる。併讀せざるを得ないのか。 
 だが、近代性をターゲットにする著者の問題設定からすれば、中世史よりも、もっと近世乃至初期近代に踏み込んでよいのでないか。出版と讀書革命とを扱ふ終章をむしろメインとして貰ひたくなる(これは中世人に同情の無い、あまりに近代讀者の讀後感に過ぎるかも)。
 中々さうならないのは、中世史に於る程の研究や論爭の蓄積された厚みが無いからだらうか。實際この本は、戰後歴史學における中世史研究の學史・研究史論としても讀めるところが取り柄でもある。

目次 http://blog.livedoor.jp/ppdwy632/archives/51477192.html

堀口大學 研究資料集成 第五輯

松本和男 / 2007-03-20刊 / - /
購入: 2016-05-01  /¥540
未読 文学・評論

[投稿日] 2016-05-01

 「私家版 限定二〇〇部」。印刷送り状「謹呈」一葉挾み込みあり。書名の卷數表記は表紙・背文字では「第5輯」だが標題紙・奧附は「第五輯」。この卷は「第八章 日夏耿之介と堀口大學 莫逆の友情とその破綻 その真相をさぐる」に當り、黄眠・大學それぞれの「門弟たち」の「詩家列伝」を收める。
 「燕石猷」の項に、彼が三省堂社員だったことから「三省堂の亀井忠雄現社長に同社長と親しい私の知人を通じて同様のことを依頼したが、「昭和四〇年代後半、当社が倒産した際、管財人が当社の社内資料をすべて処分してしまったので、一切不明」との返事だった」(p.256)。

 著者歿後にKindle版が出てゐる。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00OFE2KDC

武藤山治と時事新報

国民会館 / 2004-12刊 / ¥1,512
ウィッシュ ノンフィクション

[投稿日] 2010-11-17

1.kamiyam 【2010-11-17 18:49】 (削除)
これは、國民會館叢書版(http://www.kokuminkaikan.jp/publishing/index.html)と同一内容なんでしょうかね。ページ数はあまり変わらないようですが。ちなみに以前、図書館のご自由にお持ち帰りくださいコーナーに置いてあったのでパラパラと読みましたが、取り立てて面白くなかった印象だけが残っています。
2.森 【2010-11-18 0:41】 (削除)
 古書展で國民會館叢書版を見たけど高くて見送ったのでメモ代りに登録したのです。國民會館叢書ってラインナップを見ただけでも通俗保守論客の顏觸れで期待できませんが、時事新報は社史の無い不幸な新聞社なので基礎文獻とせざるを得ません。註はそれなりに附いてゐたやうですから、文獻を手繰る絲口にはなるかな、と。『三田評論』二〇〇七年四月號「特集 時事新報125年」によれば形式上まだ社は存續してゐるのださうで、慶應の方で研究してくれるとよいのですが。慶應義塾大学法学部政治学科玉井清研究会から〈近代日本政治資料〉と題して戰前マスメディアに關するものばかり十餘點出てゐるやうですが、この教授邊り時事新報をやる氣は無いのでせうか。
3.kamiyam 【2010-11-18 2:29】 (削除)
国民会館のサイト上では在庫切れになっていないようですね。たしかに時事新報は基礎研究がほとんどされてないようだから、せめて文献探索の手助けになるものがほしいところです。慶應の玉井清氏、うーん、時事新報を書誌的にきちんと整理研究するという志向はなさそうな印象ですけど。むしろ可能性があるのは慶應義塾福澤研究センターあたりかなと思うけど、サイトを見る限りそういう計画はないみたいですね。今編纂中という『福沢諭吉辞典』より時事新報の研究をまとめてくれた方がありがたいのですが。