シンポジウム日本文学〈11〉幕末の文学 (1977年)

学生社 / 1977-03刊 / ¥2,052
購入: 2011-03-27  /¥300
讀了: 2011-04-03 古書

[投稿日] 2011-03-27

 神話論的發想から語る松田修が馬鹿に見えてしまふ、大咄のやうで。橋川文三は呼ばれた意味が餘り無い。野口武彦が基調報告の「変革期の儒者・文人像」の章が、芳賀徹・富士川英郎とも噛み合ってゐるし、一番興味を惹く。前田愛の『幕末・維新期の文学』も再讀しよう。

アジア遊学 (No.7)

勉誠出版 / 1999-08刊 / ¥1,944
購入: 2011-04-15  /¥300
未読 ビジネス・経済

[投稿日] 2011-04-15

 小島毅編「宋代知識人の諸相」。これを改編したのが、伊原弘・小島毅編『知識人の諸相 中国宋代を基点として』(二〇〇一年)
Cf. http://honto.jp/netstore/pd-worklist_0602020823.html
http://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=4026

目次 http://web.archive.org/web/20071020090151/http://www.bensey.co.jp/book/30.html

思想 2007年 11月号 [雑誌]

岩波書店 / 2007-10-30刊 / ¥1,543
購入: 2011-05-10  /¥0
讀了: 2011-06-12 雑誌

[投稿日] 2011-05-10

特輯「ソシュール生誕150年」
 期待したほど面白い論文は無かった。部分では得る物があるのだが、物足りない感じで終るのが多い。
 幾つかの論文に共通する點として、「共時」をどう考へ直すかが要所か。

目次 https://www.iwanami.co.jp/shiso/1003/shiso.html

現代思想2007年11月臨時増刊号 総特集=マックス・ウェーバー

青土社 / 2007-11刊 / ¥1,440
購入: 2011-05-10  /¥0
讀了: 2011-06-10 人文・思想

[投稿日] 2011-05-10

 野口雅弘「信条倫理化する〈保守〉 ウェーバーとマンハイムを手がかりにして」上野俊哉「母のスワン・ソング、息子のデス・ディスコ」がまあまあ。荒川敏彦「殻の中に住むものは誰か 「鉄の檻」的ヴェーバー像からの解放」と三笘利幸「「没価値性」から「職業社会学」へ 尾高邦雄のヴェーバー受容をめぐって」は誤譯批判として心得ておく。

目次 http://www.seidosha.co.jp/index.php?%A5%DE%A5%C3%A5%AF%A5%B9%A1%A6%A5%A6%A5%A7%A1%BC%A5%D0%A1%BC

日本の心理学 (1982年)

日本文化科学社 / 1982-02刊 / ¥6,480
購入: 2011-09-04  /¥500
未読 古書

[投稿日] 2011-09-04

 『日本の心理学』刊行委員会編。「第四編 城戸幡太郎先生の学風と業績」があり、城戸の八十歳祝賀記念論文集として企劃されながら遲れて米壽記念になったといふ代物。第一編「2 わが国心理学界の諸先達」といふ列傳が目當て。

柳田國男著作 批評集 昭和十五年七月

1940-07-00刊 / - /
購入: 2015-04-10  /¥500
未読 文化人類学・民俗学

[投稿日] 2015-04-10

 石井正己「柳田国男の創元選書」(初出一九九六年→『テクストとしての柳田国男 知の巨人の誕生』三弥井書店、二〇一五年一月、p.232)にて言及せられし小册子。
 六篇の書評文を收めるが、最後の「食物と心臟」のみ何からの再録か初出を記してない。

日本語学 2001年11月号

明治書院 / 2001-11-10刊 / - /
購入: 2015-04-25  /¥100
未読 言語学

[投稿日] 2015-04-25

 「特集 『日本語学』の20年」、表紙と背には「創刊20周年記念号」と冠す。卷末「『日本語学』特集一覧」は刊年順、二〇〇二年七月臨時増刊號「創刊20周年記念 『日本語学』総目録」での「特集目録」は五十音順。

目次 http://www.meijishoin.co.jp/book/b98242.html

国語科通信 No.22「座談会 近代文芸評論の成立と展開」

角川書店 / 1971-11-01刊 / ¥70
購入: 2015-04-25  /¥100
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-04-25

中村光夫・平野謙・吉田精一・三好行雄(司會)「座談会 近代文芸評論の成立と展開」
浜野卓也「中野重治小論――枝葉的事実の凝視から第一義の道へ――」
 ほか
 座談會は『近代文学評論大系』(一九七一年十月~)刊行を機にしたもの。

国語科通信 No.12「特集 現代の評論」

角川書店 / 1969-06-15刊 / ¥70
購入: 2015-04-25  /¥100
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-04-25

平野謙・三好行雄「対談・現代において批評とは何か――小林秀雄に触れつつ――」
秋山駿「評論の思想と文体――それは一つのドラマになり得る――」
吉田凞生「「私の人生観」私見」(目次で著者名「凞」字の二水+ノを手偏に誤植)
ほか 
 河盛好蔵・山本健吉・吉田精一(司會)「鼎談 「新しき古典」の誕生」は『日本近代文学大系』豫告宣傳にて、「近代文学注釈の意義」をいささか説く。卷末に『日本近代文学大系』全卷内容を載せ、豫約申込葉書挾み込み。

赤い鳥 1936年10月號 鈴木三重吉追悼號

赤い鳥社/日本近代文学館 / 1968---刊 / - /
購入: 2015-05-01  /¥500
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-05-01

 第六十九號/復刊第十二卷第三號、以後休刊。卷末に「附録「赤い鳥」總目次」を載す。
 最終ページ欄外に新刻にて「「赤い鳥」複刻版 日本近代文学館④」とあり、原色表紙も含めた複製版だが、複刻刊年は一九六八年か一九七九年か不明。

月刊 しにか 1993年 04月号

大修館書店 / 1993-04-01刊 / ¥750
購入: 2015-05-08  /¥200
未読 語学・辞事典・年鑑

[投稿日] 2015-05-08

 「特集◉漢和辞典の歩み」、やはり近代が手薄。松井利彦「明治維新と漢語辞書」は未だ現行の「漢和」の體例が成らざる明治初期の前史、江連隆「『康熙字典』と日本の漢和辞典」は「漢和」でなく「漢語辞書」の節に重野安繹ほか監修『漢和大字典』(一九〇三年。江連は「大辞典」と誤記)・榮田猛猪編『大字典』(一九一七年)の二種を擧げるに留まり、望月真澄「漢和辞典の新展開」も明治・大正期は各節觸れる程度のみ。やや小史に代へられる記述に白川静「字通の編集について」(『字書を作る』所收)中「二 従来の字書の編集法について」があり、また阿辻哲次「漢和辞典の歴史」(辞典協会編『日本の辞書の歩み』)中「13 明治・大正の漢和辞典」が白川の言及しない『大字典』に紙幅を割いてゐたが、どうにも國語辭書に比べて近代漢和辭典史は餘りに略述でしかない。批判書も、國語辭典が幾つもあるのに漢和は小原三次編著『本邦六大、中堅『漢和字典』をこきおろす』(モノグラム社、一九七二年十二月、非賣品)切り。山田忠雄『漢和辞典の成立』(一九五八年)でも「成立」後の「明治36年→昭和19年」は卷末で簡短に濟ませたやうで、のち同述『近代國語辭書の歩み その模倣と創意と 上』第一部第二章「漢和辞典の成立と其の超克」(一九八一年七月)に至ってやうやく「厚い記述」が得られる。しかしなぜかこの章が參照された漢和の辭書史を見掛けない。『日本語学』二〇一二年十月號「特集 漢和辞典の新展開」はどうなのだらう。
 特輯記事の外、入谷義高「幻の「支那文学史」」が目を惹く。青木正兒による豫定項目中、斯波六郎擔當の「散文史」「評論史(文)」が成らなかったのは惜しい。
 連載「東洋学の系譜」は矢島文夫「37 前嶋信次」。
 高島俊男「湖辺漫筆24 温公殺すに刃物は要らぬ」は、支那學用語における長篇ならぬ「長編」の意味を説いたもの、のち『ほめそやしたりクサしたり』(大和書房、一九九八年七月)所收。

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/4425952?tocOpened=1