[投稿日] 2011-01-14
▼目録と分類
[投稿日] 2010-05-30
目次 http://www.keisoshobo.co.jp/book/b26525.html
▼軽量版読書マガジン Light 2「特集 '83本と雑誌の総決算」
[投稿日] 2016-07-09
「季刊・第二号」と奧附にあるが、創刊號は一九八三年八月。
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11785454
早稲田大学幻想文学会ほか首都圈各大學サークルにジャンル別アンケート。
http://www.tokyo-zukan.com/catarogue/06Bookish6.html
▼集合的記憶
[投稿日] 2010-11-07
▼機械と哲学 (1972年) (岩波新書)
[投稿日] 2010-10-17
▼理想の追求 (バーリン選集 4)
[投稿日] 2010-10-07
バーリンの多元主義は相變らずだが、「理想の追求」(河合秀和譯)「ジャンバティスタ・ヴィーコと文化史」「一八世紀ヨーロッパ思想におけるいわゆる相対主義」(田中治男譯)、特に第三論文では、ヴィーコ及びヘルダーについて自身の過去の理解の誤り(p.67)を修正して、相對主義と多元論との違ひが強調される。成程さうかもしれぬ。しかし微妙な差であり、理論である以上に實踐に關はるだけに、維持するのが難しからう。よしんばヴィーコやヘルダーの歴史主義的懷疑論が相對主義に陷らなかったにせよ十九世紀以降の思想がさうでなくなったのはバーリンも述べる通りなのだから、もはや歸還不能點を越してしまってないか。相對主義は歴史について非合理的な諸力による決定論を認めるところから生ずるとするのも、再考の餘地あるべし。第三論文は初出が一九八〇年、冒頭で「クリフォード・ギアツ」が引用されてゐるから(邦譯『文化の解釈学』に該當)、ギアーツの「反-反相對主義」論(初出一九八四年)と關係ありさう――『解釈人類学と反=反相対主義』(みすず書房、二〇〇二年)に就くべきか。かういふ同時代や過去との參照關係が判明でないのがバーリン(とその解説者)の敍述の物足りないところ。もっと註釋を!
ギアーツを含む相對主義論については、浜本満の整理が有益と思ふ。
Cf. http://members.jcom.home.ne.jp/mi-hamamoto/research/published/anti-rel.html
http://members.jcom.home.ne.jp/mi-hamamoto/research/published/relativism.html
なほ、期待した「ジョセフ・ド・メストルとファッシズムの起源」(松本礼二譯)はさほどでもなく(だって全體主義とか政治問題はノンポリに興味無いもの)、メーストルそれ自體よりも思想上は相容れないヴォルテールと對比した共通性を述べる所に面白味があった。思想内容よりも「シニシズム」(X節、pp.168,169)といふ態度において影響甚大であった、と。
▼感性の歴史家アラン・コルバン
[投稿日] 2010-08-06
▼史的言語学における比較の方法 (1977年)
[投稿日] 2011-03-27
あとで、マルク・ブロック『比較史の方法』と對照しながら再讀すること。特に地理學的比較と蓋然性の問題の二點。
▼散文の理論
[投稿日] 2011-04-23
第二論文「主題構成の方法と文体の一般的方法との関係」はモチーフ論でもあり、「民俗学派について」の節に始まって口承文藝研究には示唆する所多いと思ふのだが、プロップと違ってこれが參照されたのを見た憶えないのは不審。もしや自分が勉強不足なだけかと思ってウェブ檢索したら、朝野十字といふ人がフランス構造主義におけるフォルマリスム導入に際してシクロフスキーは歪んで受容されてないかと指摘してゐた。『散文の理論』は書名通りであって詩的言語の理論ではない、といふことも。
http://asanojuji.blog61.fc2.com/blog-entry-312.html
▼ウィトゲンシュタイン全集 6 青色本・茶色本
[投稿日] 2010-08-28
「フレーザー『金枝篇』について」收録卷。
浜本満『秩序の方法』「3章 ウィトゲンシュタインの儀礼論」を見よ。
http://web.archive.org/web/http://dzua.misc.hit-u.ac.jp/~hamamoto/research/workingpaper/frazer.html
目次 http://plaza.taishukan.co.jp/shop/product/detail/20071
▼プラスチック・ワード―歴史を喪失したことばの蔓延
[投稿日] 2009-11-25
▼グラント船長の子供たち〈下〉 (1977年) (旺文社文庫)
[投稿日] 2010-08-11
▼比較文学と文学理論―総括と展望
[投稿日] 2010-09-26
▼世界文学の文献学
[投稿日] 2010-09-26
http://www.msz.co.jp/book/detail/04706.html
▼エッセンシャル・マクルーハン―メディア論の古典を読む
[投稿日] 2010-12-19
▼芸術家伝説
[投稿日] 2010-10-04
http://www.perikansha.co.jp/Search.cgi?mode=SHOW&code=1000000419
▼Fr.シュレーゲル (1974年) (ロ・ロ・ロ・モノグラフィー叢書)
[投稿日] 2014-06-15
奧附には「ロロロ・モノグラフィー叢書」と記すも、卷頭「日本の読者に」と卷末廣告では「ロ・ロ・ロ・モノグラフィー叢書」とあり、帶には「ロ・ロ・ロ・伝記叢書」と見える。
小册の入門書なので特段面白くなかった。著者エルンスト・べーラーはドイツでは大家らしいのに、これしか邦譯書が無いやうで、獨文の讀めぬ身には眞價が測りかねる。「いかにも凡庸な印象」とも言はれるが。
Cf. http://book.geocities.jp/studia_humanitatis_jp/newbooks2011.html
http://6728.teacup.com/humanitas/bbs/t2/l50
▼ロマン主義の世界觀と芸術觀
[投稿日] 2015-10-31
目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1237843?tocOpened=1
書名は背・標題紙・奧附とも「ロマン主義の」で中扉のみ「浪漫主義の」だが、本文中も表記は「浪漫」である。「初版千二百部」。函缺裸本。
由良君美の推輓と覺しき後年の再刊『浪漫主義の世界観と芸術観』(牧神社、一九七八年)が時々古本に出るが(國會圖書館所藏無し)、こちらは見掛けない。牧神社版は解説も何も附されず新組にしただけである上に卷末「索引」が無くなったので、第一書房版に就くべし。CiNiiで「タイトル別名 Deutsche Romantik in neuem Licht」と採るのは誤り、それは「原著者第五版序」に擧げる關聯論文であって著書でない。
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN0919385X
「原著者第五版序」に曰く「この新らしい版を殆んど原[ルビ:もと]の姿で刊行する」(p.5)。「譯者序」に明記しないが底本“Deutsche Romantik”は二卷から成り、うち第一卷“Welt-und Kunstanschauung”(1923)のみの部分譯らしい。先行して第四版(1918)に基づくオスカー・ワルツェル/高橋禎二譯『浪曼主義の世界觀及藝術觀』(〈大村論文叢書〉大村書店、一九二一年九月)もあったが、これまた國會圖書館所藏無し。
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I038698665-00
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN09824939
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA33850332
「フリートリヒ シュレーゲル」「カァール シュミット・ドロティク」のやうに姓名の間は一字空けにする表記法である。
▼現代議会主義の精神史的地位 (1972年) (社会思想叢書)
[投稿日] 2011-10-09
同時代評としてリヒャルト・トーマ「議会主義と独裁のイデオロギーについて」とレオ・ヴィットマイヤー「シュミット『現代議会主義の精神史的地位』(初版)の書評」の二篇をも收めるのが、みすず書房版稲葉素之譯に優る。譯文は一長一短だったと思ふが、いづれまた對照しながら讀み直さう。
政治(學)に關心薄い讀者すら引き込むシュミットの行論の魅力は、「第二版への序」で自ら強調する「原理的」考察にあり、從って理念史になる。但し原理的批判だけで議會主義を葬り去らうとするのはいかにもドイツ流本質主義の近視眼、むしろイギリス流の實地の運用を通じた實踐面の含みを注視しなくては議會制(とその精神)が維持されてゐる訣も理解できまい。「ブルジョア像の歴史はブルジョワ自身の歴史と同じ位重要性を持つ」(p.99)とまで言ふ理念志向のシュミットは、現實それ自體よりもそれを像(イメージ)や觀念において扱ふのが巧くてそこが面白い所だが、その分プラグマティズム(=語用論)から離れる。或る意味、政治を論じながらこれほど政治を遠ざける思考もない。けだし實踐活動を嫌ふノンポリ書齋人の興味を惹きつける所以か。
▼糸と痕跡
[投稿日] 2009-10-29