遺稿 明治文學概論

東京出版社 / 1934-05-30刊 / - /
購入: 2015-02-15  /¥300
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-02-15

 卷頭獻辭「此書を虔んで/宮島新三郎君の靈前に獻じ/友誼の微忱を表す。」――著者(一八九二年生・一九三四年歿)は木村毅・柳田泉の學友ではあったが、後年の回想を見ると兩者からの學問的評價は低い。本書末の柳田泉「附言」にも曰く、「それにしてはその基礎を實證的に今少し固めるべきであつたのだ」……。又曰く「僕は校訂の任に當つたが考ふるところがあつて、一二事實の誤謬や文字の誤謬を訂正した外は、殆んど全部宮島君の書いたまゝにして置いた」。
 收録四篇中「日本文學に及ぼしたる西洋文學の影響」には「――主として批評文學について――」と副題あり。「批評中心といふので、自ら明治批評史となつてゐる、これは短い割合に纏つて居り、文章にも光彩があり、宮島君の興味の集中されてゐた問題だけに、「君ならでは」といひたいものがある」(柳田泉「附言」p.202)。

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1236355

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