[投稿日] 2016-06-24
裸本。「はしがき」末に「編者しるす」とあれば著でなく編とすべきか。
書名で冠稱を「人物月旦」とのみ記し副題を「登場人物四百〇五名」と誤植した標題紙を持つ異版が國會圖書館の内交本にある。
http://id.ndl.go.jp/bib/000000757371
「此の四百六名は、昭和八年七月三十一日より九年十二月二十七日まで『帝都日日新聞』に掲載されたところのもので、人物それ自身に於いて何か動きがあつた時に際して、之を俎上に上せたものが過半數を占めてゐる。仍つてそれ以後に於いてその立場に變動を來した者に對してはそれをいちいち訂正せずに、多くは(追記)として言ふべき必要のある分だけは書き添へておいた」(「はしがき」)。
イロハ順。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1916734?tocOpened=1
野依秀市の項あり、曰く「『帝都日日新聞紙』上に『相當なもの』欄を掲げるに當り、いかに何でも社長野依秀市を書く譯にはいかず、隔日に執筆せらるゝ三宅雪嶺先生すら差控へた程であるが、一卷に纏めるに際しては相當なものとして是非一枚加へない譯にいかぬ」(p.490)。
大屋幸世『蒐書日誌 一』に言及あり。