国立国会図書館月報 2011年 03月号 [雑誌]

日本図書館協会 / 2011-03-25刊 / ¥540
購入: 2011-03-26  /¥0
讀了: 2011-03-27 雑誌

[投稿日] 2011-03-26

 鈴木宏宗「国立国会図書館の和図書」の藏書構成の歴史、及び「600号を迎えて」は一讀の價値あり。
 PDFでは無償配布されてゐる。
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/geppo/pdf/geppo1103.pdf

http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_3050791_po_geppo1103.pdf?contentNo=1

父京助を語る 補訂

教育出版 / 1986-05刊 / ¥1,404
購入: 2011-03-26  /¥200
讀了: 2011-04-03 文学・評論

[投稿日] 2011-03-26

 身贔屓にならず學者としての難點を批評してある部分もあるのが、讀みどころ。
 「このころ[敗戰後]はとっくに進歩はとまっていた。一体父の書いたもので、学界の先端を行っていたものはいつごろまでのものかというと、昭和六年の『ユーカラの研究』、昭和十三年の『新訂国語音韻論』あたりまでで」……(p.149)。生前にあった知里眞志保や小林英夫からの批判も見るべきだらう。
 「思うに父の頭の中には、[……]絶対に疑ってはならない神聖な信条が幾つかあったようである。[……]/それらは、強い感情の裏付けをもっていたので、言葉に表すときには、激しい語調を伴った。感情が裏付けになっているだけに、冷静にすきをつかれて反論されると、たわいなかった。[……]福田恆存氏とやりあって衆目を集めた仮名遣い論争の時など、その例である」(p.29)。「父は、日ごろ自分の好きなものはイコールよいもので、自分の希望することはイコール正しいことだという哲学をもっていた。[……]/学問の上でもこの行き方が現れることがあって、敬語は美しい、と考えることから、敬語のあることは日本語の長所であると判断する類である。こういうことは文学研究には、かならずしも邪魔にならないとしても、言語学の研究には大分有害だったと思われる。父が言語学者として、とにかく一流の人になれたというのには、友人に、橋本進吉博士のような、純粋に客観的に物を見ることができる、理性的な学者がいて、その風に親炙したおかげだと思う」(p.69)。

芥川と菊池―近世名勝負物語 (1956年)

文藝春秋新社 / 1956刊 / - /
購入: 2011-03-11  /¥100
未読 古書

[投稿日] 2011-03-11

 翌一九五七年十一月自由国民社より『近世名勝負物語』第十二として再刊、一九六一年十二月読売新聞社刊『梢風名勝負物語』第十に「出版の王座」と共に再録。