[投稿日] 2015-07-05
南葵文庫の特輯と見做せる。
植松安「南葵文庫の將來」
谷村一太郎「中村敬宇先生の事ども」
楠瀬日年「石川丈山の書齋」(目次では「詩仙堂」)
ほか
[投稿日] 2015-07-05
南葵文庫の特輯と見做せる。
植松安「南葵文庫の將來」
谷村一太郎「中村敬宇先生の事ども」
楠瀬日年「石川丈山の書齋」(目次では「詩仙堂」)
ほか
[投稿日] 2015-07-05
堀内達夫編輯、月刊。pp.22-25落丁。表紙には「特集「四季」の詩集」、目次には「特集「四季」の詩人と詩集」とあり。
峯村幸造「書物ところどころ」は本文中の節見出しでは「奥付ところどころ」と題する連載。
佐々木桔梗「私の仕事」がプレス・ビブリオマーヌの來歴を綴る。
http://sumus.exblog.jp/20074409/
[投稿日] 2015-07-05
「第四号」は奧附では「第四冊」。「400部発行」。
中野栄三「辞書の話(3)」、相變らずこの著者のものは文獻情報が豊富でためになる。誰か梅原北明一派の文獻派・中野榮三の著作集を編まないか。
長瀬宝「新聞の揷絵(3)――主として印刷絵画・報道絵画の発展について」は「漫画」の回、所屬が「朝日新聞本社」だからか、割にしっかりした研究的な書きぶり。『イラスト歳時記 新聞イラスト百年史』(グラフィック社、一九七一年)の編著者か、道理で。長瀬著で『新聞の挿絵 主として報道絵画の発展について』(一九六六年)と題する册子もあるらしいが、『昭和の風俗画家 長瀬寶の世界』(一九九〇年)を企劃した大磯町郷土資料館邊りで掴んでゐるだらうか。
Cf. http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA33720563
本誌は續く『本の虫』全三號ともども鶴見大學・跡見學園が全十號所藏。
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00259972
[投稿日] 2015-07-05
月刊の順序では十月一日發行となるべきところ乍ら、次の第九號と共に刊記は「十一月一日發行」であるのは何故の同時發行か、それとも誤植か。
河野省三「書齋隨筆」
山中靜齋「桐と本箱」
ほか
[投稿日] 2015-07-05
「読書特集2006」
「書店空間の現在・過去・未来 中村文孝(ジュンク堂書店池袋本店副店長)インタビュー」聞き手=編集部、pp.25-29)が、明晰な知性を示して面白い。紹介に曰く「いまや伝説となっている一九八九年のリブロ池袋店の改装・設計を全面的にてがけた方でもある(詳しくは田口久美子『書店風雲録』本の雑誌社、二〇〇三年を参照のこと)。いわば、ハードウェアとしての書店空間作りのプロ」。中村曰く、ネットのダウンロード販賣に對してリアル店舖が「専門店化して生き残るという方向はある。でもこの専門店というのは音楽の場合、廃盤が多いから、新譜と中古が一緒」であることに鑑みると、「リアル書店を救っていく土壌があるとすれば、新刊と古本の融合ということではないかと思います。それをやるための仕組み作りに、いまの再販制と委託制は足かせになりますね。」「委託配本制ではなく注文買切制に転換し、書店が配本を受託する立場から発注者の立場に変容することが肝心です。」「委託配本制のもとでは、書店は小売業とはいえないんです。出版社がメーカーじゃなくて、取次が問屋じゃなくて、書店が小売業じゃなければ、あとはメーカーである著者とエンドユーザーである読者が直接結びつくのは自然な流れということになってしまいますね。そうならないためには何が必要か、ということです」。中村文孝『リブロが本屋であったころ』(〈出版人に聞く4〉論創社、二〇一一年五月)と併せ讀むべし。
目次 http://www.miraisha.co.jp/np/inner/200604
[投稿日] 2015-07-05
橘井清五郎「書籍醫學」(pp.10-24)は、『古版書誌論考』(〈日本書誌学大系〉青裳堂書店、一九八二年八月)に收録されなかった。
Cf. http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20060211/p3
市島春城「米庵の筆譜に就て」
田口米舫「淡島椿岳」
楠瀬日年「呉昌碩翁の書齋」
ほか
なほ、印刷者・印刷所の猪木卓二・京華社印刷所については、寺島珠雄『南天堂 松岡虎王麿の大正・昭和』(皓星社、一九九九年九月)第二十四章以下に出て來る。
[投稿日] 2015-07-05
目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1480383?tocOpened=1
「スクラップブック」欄(pp.134-135)は、仁科春彦「圖書館風景」が帝國圖書館の利用者として不滿を寄せ、これに對し「圖書館から」と題して増田七郎(帝大圖書館)と北上柳二(誰?)が寄稿。増田曰く「仁科氏のやうに、圖書館に對する不平を發表される人はまことにたふとい」。
[投稿日] 2015-07-11
國會圖書館所藏無し。石沢澈(とほる)はのち北海道教育大學勤務。同大附屬圖書館旭川館か京都大學文學部圖書館にしか入ってない自刊の著書が多い。
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA7657965X
見返しに「謹呈 柴田実先生 著者より」とペン書き。はるばる京都より流れて來たか。柴田實は一九九七年三月歿。
Cf. http://mediamarker.net/u/bookish/?mid=2343567
「序」末に「本書は畏友有坂隆道學兄の並々ならぬ御盡力によつて出版の運びとなつた」とあり。
[投稿日] 2015-07-20
裸本。書名は背文字・中扉(本文用紙)では假名書きで「いしずゑ」だが、表1・標題紙では「礎」一字のみ。副題は中扉より採ったが、外函にも記されてゐるやうだ。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1122838/22
[投稿日] 2015-07-20
隔月偶數月發行、平凡社發賣、表1に曰く「メディア時代の最前線を探る人間情報誌 Excite-CALL」「創刊3号」。
連載「フツーの出版社」(石田陽子、pp.30-31)は「新書館」、「本屋の人々 第3回」(石田陽子、pp.34-35)は「「本が好きだから、この仕事」 田口久美子(西武ブックセンター船橋店)」である。
http://www.demeken.co.jp/blog/2012/04/post-533.html
[投稿日] 2015-07-24
外函に「夫二男裝」とある(CiNii注記は「不二男」と誤寫)は岡村夫二らしい。
http://d.hatena.ne.jp/foujita/20080120/p1
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1234791/5
[投稿日] 2015-07-25
小野清一郎『日本法理の自覺的展開』(有斐閣、一九四二年十二月)に對抗して、主にドイツ法・フランス法との比較法的研究によって「明治以後の法律及び法律學の發達」を綴った法學史。二〇〇九年にオンデマンド版の再刊あり。
目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1045283?tocOpened=1
[投稿日] 2015-07-25
「古田東朔教授略歴・業績目録」が目當て。工藤信彦(成城學園)舊藏雜誌と共に列んであり。
目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6060182?tocOpened=1
[投稿日] 2015-07-25
所藏機關は國會圖書館・神奈川近代文學館・日本近代文學館・明治新聞雜誌文庫・立教大學くらゐ、やけに少ない。
恰も『科學ペン』(三省堂)が前月創刊、日本ペンクラブが一年前の一九三五年十一月設立だが、便乘か。志波宗一郎(本誌記者)「狂人と語る――武藏野腦病院探訪記」p.143には「いや、ペン俱楽部とは別でして」と見える。中岡宏夫「反古帖」(p.163)に「縁あつて、かういふ雜誌の編輯をすることになつたが、何分ズブの素人である上に、年齒若輩」云々とあり。中岡はのち牧野吉晴を初代編輯長とする『文藝日本』(文學と美術社、一九三九年六月號~)の創刊同人にも參加、「法政大学教授片山敏彦の門下だが、誰との人間関係で加わっているかは不明」とされるが(都築久義「「文芸日本」について」『淑徳国文』26、一九八四年十二月、p.238)、本號「美術時評――云はねばならぬこと――」が牧野吉晴執筆なので縁故はここに遡ると知れる。
Cf. http://hdl.handle.net/10638/4097
http://jairo.nii.ac.jp/0192/00000844
後繼誌は『綜合文化雜誌 讀書界』(三笠書房、一九三七年五月~)。これも稀覯。
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11711709
「父を語る」とて、内田魯庵・芥川龍之介・石川啄木・夏目漱石について回顧文が四篇。内田巖「父魯庵と趣味生活」が面白い。なほ『中岡宏夫小説集 白像』(學藝社、一九四〇年)の裝丁も内田巖である。
目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1890343?tocOpened=1
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/24624502.html
[投稿日] 2015-08-02
目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6070585?tocOpened=1
召田潔「手塚縫蔵先生略年譜」の大正八年の項(p.157)に「折口信夫氏を招き国文学の話をきく。爾来連続三十年間折口先生来講の基となる。」「柳田国男先生の学問を移入して東筑摩郡誌の出版あり」と記される人物だが、民俗學關係者の寄稿は見えず、「基督者」として取り上げる文が目立つ。
[投稿日] 2015-08-02
網野善彦「梶田翁の話に寄せて」
香月洋一郎「むらを出ること、むらに残ること――「梶田富五郎翁を訪ねて」(宮本常一)の周辺」
遠藤誠治「柳田国男「浜の月夜」「清光館哀史」小論」
[投稿日] 2015-08-02
宇野浩二の回想的文學史として『文學の三十年』(中央公論社、一九四二年)『文學の青春期』(乾元社、一九五三年)の横に列ぶべし。國會圖書館所藏無し。
表紙は青山二郎風にて「裝幀 澤野井信夫」。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/c6/77b80644fc330071c7605c82149f492d.jpg
目次に「自由主義その他」とある章は「自然主義」の誤植なり。
その次章「明治末期の青春期」は『文學の青春期』では「二 明治末期の青春期」に當る。
續く最終章「「白樺」と「奇蹟」」最終節の結文が「閑話休題。」であるのはいかにも宇野浩二式なれど、未完にて他日を期すの意とも見られようか。のち『文學の青春期』に「六 「白樺」と「奇蹟」」として「七」以下と共に所を得たり。
Cf. http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1665516?tocOpened=1
初章「明治初期の青春期」は『文學の青春期』に無ければ、兩書併せずして完本ならず。
[投稿日] 2015-08-02
國會圖書館所藏無し。奧附刊記に「著者兼発行者 石沢澈」とあり「現住所 北海道学芸大学旭川分校史学研究室」。標題紙に「謹呈 柴田実先生/著者より」とペン書き。本文に誤植訂正の書き入れあり。
Cf. http://mediamarker.net/u/bookish/?mid=2333105
奧附「著者略歴」に「京都帝国大学国史学科卒業、大学院にて研究」とあり、京都大學文學研究科圖書館のみ藏するは著者寄贈か。
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB00369293
日本史研究者にしては、内容は歐米歴史哲學各書の紹介である。京大の前に「日本神学校(東京神学大学前身)卒業」といふ履歴の所爲か、宗教を重視する如し。
第一章 ヤスパースの「世界史の構想」
第二章 アルバン・ウイヂアーリイの「歴史の解釈」―孔子よりトインビーまで―
第三章 ウオルシユの歴史哲学序説
第四章 ポラードの歴史教育思想
第五章 諸家のマルクス主義思想批判
第六章 トインビーの宗教史観
[投稿日] 2015-08-02
本文卷頭(p.9)には「追悼特集 さよなら 寺田透」と記す。
[投稿日] 2015-08-02
「限定三百五十部」「発売所 京王商事株式会社」。發行所をウェブサイトで「京央書林」と記すは、二〇〇〇年十二月に商標登録無效を京王電鐵グループから訴へられて一字改稱したらしい。
http://keiosy.web.fc2.com/
http://shohyo.shinketsu.jp/originaltext/tm/1053983.html
一連の書誌シリーズの最終刊で、最も厚くがっちりした本。それで目を着けられてしまったか。
「今度の書誌づくりほど楽しかったことはない。」「本書作成に当たり、北海道大学神谷忠孝教授には「十一谷義三郎・書誌」に引続き何かとご教示を頂き、跡見学園女子大学菊池弘教授には、資料・論考について細かい御指導を賜りました。」「多忙な社長業の傍ら、余技ともいうべき仕事なので意に満たない点も多いが、私の性格上いい加減な仕事はしていないつもりである。」(「あとがき」p.466・470)。
岩田光子「作品解説」pp.387-404
岩田光子「片岡鐵兵の文学」pp.436-450
片岡藍子「鐵兵と娘」pp.452-465
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA49971212