出版を学ぶ人のために―出版ジャーナリズム文献綜覧 (1979年)

第一書店出版部 / 1979-02刊 / ¥1,944
購入: 2014-03-08  /¥100
読中 古書

[投稿日] 2014-03-08

 増補新版、「V 補遺」pp.217-258が「出版に関する書誌の部 補遺」として初版以來四年間に刊行された「約六百点」(「増補新版 あとがき」)を加へたもの、但し「昭和五〇年以前」についても六ページ八十六點(pp.217-222)を補ふ。翌一九八〇年に増訂新版を出す。

辞書解題辞典 (1977年)

東京堂出版 / 1977-03刊 / - /
購入: 2014-04-20  /¥500
読中 古書

[投稿日] 2014-04-20

 やっと安値で發見。文藝春秋(?)の資料室廢棄本。必携の基本書ではある、が、期待に滿たない。
 書名五十音順排列で、それ以外の索引が全く無い。折角、專門事典類も多々收めるのに、分類が無いから碌に引き當てられぬ。ファインディング・リストに留まり、未知文獻を檢索するコロケーション機能が無いわけ。
 各項は、大半が即物的で簡略な記述に留まり解題と言ふには物足らない。
 「はしがき」によれば「昭和四四、五年のころ」「編者(惣郷)の手許にあった各種辞書類は約二五〇〇点に過ぎず、その後、ほとんど全国にわたって古書展を巡り、数年間に五〇〇〇点を超えるまでに到った」。數は増えたとて、七年間で二千を超す内容に通曉することを求めるのは無理あるから、解題が掻い撫でになったとて當然かしらぬ。しかし惣郷正明は遂に辭典コレクター止まりで、調べ物をする辭書事典利用者としての見識を備へられなかったのではあるまいかと猜せられる。
 類書の比較は『日本の参考図書 解説総覧』(一九八〇年)を併せ見るべし。逆に、そちらが先に出てゐれば編輯の參考にできたらうに。とはいへ、『日本の参考図書 解説総覧』作成にあたり總記部門に參加中だった深井人詩は、本書「はしがき」で協力者として井門寛・丸山信と共に名が擧がってゐるので、もっと助言できなかったのだらうか――と思ふのも望みすぎか。

Fr.シュレーゲル (1974年) (ロ・ロ・ロ・モノグラフィー叢書)

理想社 / 1974刊 / ¥1,296
購入: 2014-06-15  /¥100
讀了: 2010-00-00 古書

[投稿日] 2014-06-15

 奧附には「ロロロ・モノグラフィー叢書」と記すも、卷頭「日本の読者に」と卷末廣告では「ロ・ロ・ロ・モノグラフィー叢書」とあり、帶には「ロ・ロ・ロ・伝記叢書」と見える。
 小册の入門書なので特段面白くなかった。著者エルンスト・べーラーはドイツでは大家らしいのに、これしか邦譯書が無いやうで、獨文の讀めぬ身には眞價が測りかねる。「いかにも凡庸な印象」とも言はれるが。
Cf. http://book.geocities.jp/studia_humanitatis_jp/newbooks2011.html
http://6728.teacup.com/humanitas/bbs/t2/l50

早稲田大学専攻科のあゆみ

早稲田大学専攻科 / 1990-03-31刊 / - /
購入: 2015-01-03  /¥300
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-01-03

 大学院教育学研究科の前身。今井卓爾、紅野敏郎、中西秀男ら寄稿。
目次 http://library.main.jp/index/jst10482.htm

わたしの旅路

ミネルヴァ書房 / 1983-03-24刊 / - /
購入: 2015-01-23  /¥200
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-01-23

 ミネルヴァ書房創業社長の回想と旅行記、非賣品。倍以上に増補された一九九八年九月刊の改版は何度か古本で目にして入手濟みだが、この初版は輕裝の所爲か見掛けない。

遺稿 明治文學概論

東京出版社 / 1934-05-30刊 / - /
購入: 2015-02-15  /¥300
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-02-15

 卷頭獻辭「此書を虔んで/宮島新三郎君の靈前に獻じ/友誼の微忱を表す。」――著者(一八九二年生・一九三四年歿)は木村毅・柳田泉の學友ではあったが、後年の回想を見ると兩者からの學問的評價は低い。本書末の柳田泉「附言」にも曰く、「それにしてはその基礎を實證的に今少し固めるべきであつたのだ」……。又曰く「僕は校訂の任に當つたが考ふるところがあつて、一二事實の誤謬や文字の誤謬を訂正した外は、殆んど全部宮島君の書いたまゝにして置いた」。
 收録四篇中「日本文學に及ぼしたる西洋文學の影響」には「――主として批評文學について――」と副題あり。「批評中心といふので、自ら明治批評史となつてゐる、これは短い割合に纏つて居り、文章にも光彩があり、宮島君の興味の集中されてゐた問題だけに、「君ならでは」といひたいものがある」(柳田泉「附言」p.202)。

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1236355

ぼくの創元社覚え書

龜鳴屋 / 2013-10-10刊 / ¥1,600
購入: 2015-03-27  /¥1943
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-03-27

 「限定五四〇部」と奧附刊記にあり。國會圖書館所藏無し。
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB14600914
http://blog.goo.ne.jp/coffeecup0816/d/20131023
http://sumus2013.exblog.jp/20707665/
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/bunka/list/201311/CK2013112902000225.html

文学と教育 第13集「薬師寺章明氏追悼特集」

文学と教育の会 / 1987-04-10刊 / - /
購入: 2015-03-29  /¥100
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-03-29

 文学と教育の会の代表は大久保典夫。根本正義・曽根博義ら二十三名追悼文寄稿、薬師寺哲子・野中潤編「薬師寺章明著作目録」、薬師寺哲子「薬師寺章明年譜」。

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/7954850

讀書雜記

日本評論社 / 1935-10刊 / - /
購入: 2015-04-10  /¥100
未読 人文・思想

[投稿日] 2015-04-10

 表紙右に「經濟往來第十卷第八號(昭和十年八月)所載別刷」と印字す。修正書込み四箇所あり。
 内容は『大塚金之助著作集』でも讀めようが、學術雜誌でない純然たる商業誌への寄稿で拔刷を作らせた例は珍しいので。そんな出版社を困らせる我が儘な所業、柳田國男の「橋姫の話」(『女學世界』一九一八年一月)以外に見たことない。

http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA57517531

柳田國男著作 批評集 昭和十五年七月

1940-07-00刊 / - /
購入: 2015-04-10  /¥500
未読 文化人類学・民俗学

[投稿日] 2015-04-10

 石井正己「柳田国男の創元選書」(初出一九九六年→『テクストとしての柳田国男 知の巨人の誕生』三弥井書店、二〇一五年一月、p.232)にて言及せられし小册子。
 六篇の書評文を收めるが、最後の「食物と心臟」のみ何からの再録か初出を記してない。

法政大学史資料集 第二十集〔十三 法政大学人物誌(六)―役員・教員編―自 昭和二年 至 昭和九年〕

法政大学 / 1997-03-31刊 / - /
購入: 2015-04-18  /¥0
未読 自伝・伝記

[投稿日] 2015-04-18

 送付状挾み込み。三木清、戸坂潤等を載す。法學關係者も少なからず。

法政大学史資料集 第十九集〔十三 法政大学人物誌(五)―役員・教員編―自 大正九年 至 大正十五年〕

法政大学 / 1996-03-31刊 / - /
購入: 2015-04-18  /¥500
未読 自伝・伝記

[投稿日] 2015-04-18

 非賣品。「十三」は目次に續く内題より採ったが『第二十集』にても同數、意味不明。編輯した法政大学史資料委員会の議長は飯田泰三、委員は安岡昭男・高橋彦博・芥川龍男。
 人名毎に各種名鑑・人物事典及び追悼記事類から抄録。安部能成に始まり内田榮造(百閒)や和辻哲郎・林達夫等、漱石山脈や岩波書店に連なる人脈が目立つ。

版画の技法と表現

町田市立国際版画美術館 / 1987-10-31刊 / - /
購入: 2015-04-19  /¥300
未読 アート・建築・デザイン

[投稿日] 2015-04-19

 新書判にて小事典の概あり。一九九一年改訂版で増ページ、一九九四年改訂第2版、さらに二〇〇三年版にて「1994年刊の改定第2版に修正が加えられた事は出版者に確認済である」とのこと。
 http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB03254822

目次 http://www.zuroku.jp/kokusaihanga/1260001.php

大衆文學論

櫻華社出版部 / 1942-04-30刊 / - /
購入: 2015-04-19  /¥300
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-04-19

 著者本名は相良徳三。「卷頭の「大衆文學論」は、[……]昭和十六年に雜誌「文藝情報」に連載したもの」(「跋」p.332)。尾崎秀樹『大衆文学論』所收「伊集院斉論」を見よ。
目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1069499

 一九三五年創刊『懸賞界』→一九四〇年(四月?)改題『文藝情報』は、投稿雜誌の末流として曾て曾根博義らも注目せる所にて、刊行圖書には懸賞目當ての投稿青年に向けた文章・文藝指南の通俗書多く、日本文藝研究會編『文藝作り方講座』(櫻華社、一九三六~)上中下篇は中々の執筆陣。三輪健太郎『短篇小説の作法と解剖 プロツト・ブツク』(櫻華社出版部、一九四一年五月五版)を二〇一一年十二月に購入せしことあり。
Cf. http://www.geocities.jp/moonymoonman/i/bungeijouhou.txt

澁谷近世 國學院大學近世文学会会報 第二十一号「朝倉治彦先生追悼特集」

國學院大學近世文学会 / 2015-03-31刊 / ¥800
購入: 2015-04-24  /¥800
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-04-24

 或る種の書物人の代表としての朝倉治彦の名が氣に懸ってゐたため碌に追悼文も出ないのは惜しく念ってゐたが、辛うじて大學の縁でこのやうな記録が纏まったのは、有り難い。「経歴と業績年譜」(pp.10-24)は朝倉自身の原稿に基づいて生前に補正を進めてゐたものとのこと。
 卷末「『近世文学会会報』既刊号細目(第一~二十号)」のみならず、小島瓔禮「明日へのために――國學院大學近世文学会」のこと――」、中村正明「『澁谷近世』と朝倉治彦先生」等のあることで、ちゃうど二十號までの雜誌と研究會の來歴を振り返る號となった感がある。

目次 http://kinbun.jugem.jp/?eid=1185

日本中國學會報 第五十集 附 第四十一集―第五十集總目次・執筆者索引

日本中國學會 / 1998-10-10刊 / - /
購入: 2015-04-25  /¥300
未読 人文・思想

[投稿日] 2015-04-25

 山口久和「中國における近代的學問知の成立――閻若璩と章學誠を事例として――」が目當て。
 挾み込み二葉、「正誤表」に加へ安道印刷工業社「お詫び」に曰く、「今回のミスの原因は、校正時にはWINDOWS 95を使用していましたが、版下作成時には品質と作業能率を図るべくWINDOWS 98を使用しました」と。時代なる哉。

目次 http://nippon-chugoku-gakkai.org/utf8/mokurokuJ.html#50