現代の歴史思想

石沢澈 / 1962-09-10刊 / ¥200
購入: 2015-08-02  /¥100
未読 歴史・地理

[投稿日] 2015-08-02

 國會圖書館所藏無し。奧附刊記に「著者兼発行者 石沢澈」とあり「現住所 北海道学芸大学旭川分校史学研究室」。標題紙に「謹呈 柴田実先生/著者より」とペン書き。本文に誤植訂正の書き入れあり。
Cf. http://mediamarker.net/u/bookish/?mid=2333105
 奧附「著者略歴」に「京都帝国大学国史学科卒業、大学院にて研究」とあり、京都大學文學研究科圖書館のみ藏するは著者寄贈か。
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB00369293
 日本史研究者にしては、内容は歐米歴史哲學各書の紹介である。京大の前に「日本神学校(東京神学大学前身)卒業」といふ履歴の所爲か、宗教を重視する如し。
第一章 ヤスパースの「世界史の構想」
第二章 アルバン・ウイヂアーリイの「歴史の解釈」―孔子よりトインビーまで―
第三章 ウオルシユの歴史哲学序説
第四章 ポラードの歴史教育思想
第五章 諸家のマルクス主義思想批判
第六章 トインビーの宗教史観

日本法的精神の比較法的自覺

有斐閣 / 1944-09-15刊 / ¥5
購入: 2015-07-25  /¥300
未読 社会・政治・法律

[投稿日] 2015-07-25

 小野清一郎『日本法理の自覺的展開』(有斐閣、一九四二年十二月)に對抗して、主にドイツ法・フランス法との比較法的研究によって「明治以後の法律及び法律學の發達」を綴った法學史。二〇〇九年にオンデマンド版の再刊あり。

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1045283?tocOpened=1

国文鶴見 第三十一号 岩佐美代子教授 古田東朔教授 退職記念号

鶴見大学日本文学会 / 1996-12-31刊 / - /
購入: 2015-07-25  /¥100
未読 言語学

[投稿日] 2015-07-25

 「古田東朔教授略歴・業績目録」が目當て。工藤信彦(成城學園)舊藏雜誌と共に列んであり。

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6060182?tocOpened=1

綜合文化雜誌 ペン 創刊號

三笠書房 / 1936-11-01刊 / - /
購入: 2015-07-25  /¥200
未読 人文・思想

[投稿日] 2015-07-25

 所藏機關は國會圖書館・神奈川近代文學館・日本近代文學館・明治新聞雜誌文庫・立教大學くらゐ、やけに少ない。
 恰も『科學ペン』(三省堂)が前月創刊、日本ペンクラブが一年前の一九三五年十一月設立だが、便乘か。志波宗一郎(本誌記者)「狂人と語る――武藏野腦病院探訪記」p.143には「いや、ペン俱楽部とは別でして」と見える。中岡宏夫「反古帖」(p.163)に「縁あつて、かういふ雜誌の編輯をすることになつたが、何分ズブの素人である上に、年齒若輩」云々とあり。中岡はのち牧野吉晴を初代編輯長とする『文藝日本』(文學と美術社、一九三九年六月號~)の創刊同人にも參加、「法政大学教授片山敏彦の門下だが、誰との人間関係で加わっているかは不明」とされるが(都築久義「「文芸日本」について」『淑徳国文』26、一九八四年十二月、p.238)、本號「美術時評――云はねばならぬこと――」が牧野吉晴執筆なので縁故はここに遡ると知れる。
 Cf. http://hdl.handle.net/10638/4097
 http://jairo.nii.ac.jp/0192/00000844
 後繼誌は『綜合文化雜誌 讀書界』(三笠書房、一九三七年五月~)。これも稀覯。
 http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11711709
 「父を語る」とて、内田魯庵・芥川龍之介・石川啄木・夏目漱石について回顧文が四篇。内田巖「父魯庵と趣味生活」が面白い。なほ『中岡宏夫小説集 白像』(學藝社、一九四〇年)の裝丁も内田巖である。

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1890343?tocOpened=1
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/24624502.html

礎(いしずゑ) 株式會社 誠文堂新光社創業三十周年記念

誠文堂新光社 / 1941-06-01刊 / - /
購入: 2015-07-20  /¥500
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-07-20

 裸本。書名は背文字・中扉(本文用紙)では假名書きで「いしずゑ」だが、表1・標題紙では「礎」一字のみ。副題は中扉より採ったが、外函にも記されてゐるやうだ。

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1122838/22

イコール '83年8月号VOL.03

東京313センター / 1983-08-01刊 / ¥580
購入: 2015-07-20  /¥100
未読 マスメディア

[投稿日] 2015-07-20

 隔月偶數月發行、平凡社發賣、表1に曰く「メディア時代の最前線を探る人間情報誌 Excite-CALL」「創刊3号」。
 連載「フツーの出版社」(石田陽子、pp.30-31)は「新書館」、「本屋の人々 第3回」(石田陽子、pp.34-35)は「「本が好きだから、この仕事」 田口久美子(西武ブックセンター船橋店)」である。 

http://www.demeken.co.jp/blog/2012/04/post-533.html

歴史学概論――日本史学研究法として――

三明社(大阪) / 1953-08-01刊 / ¥200
購入: 2015-07-11  /¥100
未読 歴史・地理

[投稿日] 2015-07-11

 國會圖書館所藏無し。石沢澈(とほる)はのち北海道教育大學勤務。同大附屬圖書館旭川館か京都大學文學部圖書館にしか入ってない自刊の著書が多い。
 http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA7657965X
 見返しに「謹呈 柴田実先生 著者より」とペン書き。はるばる京都より流れて來たか。柴田實は一九九七年三月歿。
Cf. http://mediamarker.net/u/bookish/?mid=2343567
 「序」末に「本書は畏友有坂隆道學兄の並々ならぬ御盡力によつて出版の運びとなつた」とあり。

書齋 第八號

書齋社 / 1926-11-01刊 / - /
購入: 2015-07-05  /¥0
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-07-05

 月刊の順序では十月一日發行となるべきところ乍ら、次の第九號と共に刊記は「十一月一日發行」であるのは何故の同時發行か、それとも誤植か。
河野省三「書齋隨筆」
山中靜齋「桐と本箱」
ほか

歴史と神戸 第32巻第5号(第180号)「特集・落合重信著作目録」

神戸史学会 / 1993-10-01刊 / ¥400
購入: 2015-07-05  /¥0
未読 歴史・地理

[投稿日] 2015-07-05

 隔月刊誌。
 「しゃべりながらの著作目録」と題して自註自解式なのが面白い。

目次
http://www.kobe-sigakukai.com/nc/htdocs/?page_id=51
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/7939968?tocOpened=1

 第22巻第4号「落合重信古稀記念号」(一九八三年八月)にも著作目録あり。
 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/7939905
 http://www.hi-net.zaq.ne.jp/kobe-shigaku/backnamber.htm

未来 2006年4月号no.475

未來社 / 2006-04-01刊 / ¥100
購入: 2015-07-05  /¥0
讀了: 2015-07-21 本・図書館

[投稿日] 2015-07-05

「読書特集2006」
 「書店空間の現在・過去・未来 中村文孝(ジュンク堂書店池袋本店副店長)インタビュー」聞き手=編集部、pp.25-29)が、明晰な知性を示して面白い。紹介に曰く「いまや伝説となっている一九八九年のリブロ池袋店の改装・設計を全面的にてがけた方でもある(詳しくは田口久美子『書店風雲録』本の雑誌社、二〇〇三年を参照のこと)。いわば、ハードウェアとしての書店空間作りのプロ」。中村曰く、ネットのダウンロード販賣に對してリアル店舖が「専門店化して生き残るという方向はある。でもこの専門店というのは音楽の場合、廃盤が多いから、新譜と中古が一緒」であることに鑑みると、「リアル書店を救っていく土壌があるとすれば、新刊と古本の融合ということではないかと思います。それをやるための仕組み作りに、いまの再販制と委託制は足かせになりますね。」「委託配本制ではなく注文買切制に転換し、書店が配本を受託する立場から発注者の立場に変容することが肝心です。」「委託配本制のもとでは、書店は小売業とはいえないんです。出版社がメーカーじゃなくて、取次が問屋じゃなくて、書店が小売業じゃなければ、あとはメーカーである著者とエンドユーザーである読者が直接結びつくのは自然な流れということになってしまいますね。そうならないためには何が必要か、ということです」。中村文孝『リブロが本屋であったころ』(〈出版人に聞く4〉論創社、二〇一一年五月)と併せ讀むべし。

目次 http://www.miraisha.co.jp/np/inner/200604

本 Philobiblon NO.12(第2巻第2号)

麥書房 / 1965-02-20刊 / ¥60
購入: 2015-07-05  /¥0
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-07-05

 發行所名「麥書房」はNO.4以降か表紙では舊字體表記になったが、表紙のみならず奧附でも舊字體表記になってゐる。
 「サロン・ド・ムギ」(p.11)はプレス・ビブリオマーヌの『ヴィリエ・ド・リラダン作品集』第一期三册の紹介。「尚、佐々木[桔梗]氏のポートレートは雑誌「芸術生活」一月号に紹介されている」と。

書齋 第五號

書齋社 / 1926-07-01刊 / - /
購入: 2015-07-05  /¥0
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-07-05

橘井清五郎「書籍醫學」(pp.10-24)は、『古版書誌論考』(〈日本書誌学大系〉青裳堂書店、一九八二年八月)に收録されなかった。
 Cf. http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20060211/p3
市島春城「米庵の筆譜に就て」
田口米舫「淡島椿岳」
楠瀬日年「呉昌碩翁の書齋」
ほか
 なほ、印刷者・印刷所の猪木卓二・京華社印刷所については、寺島珠雄『南天堂 松岡虎王麿の大正・昭和』(皓星社、一九九九年九月)第二十四章以下に出て來る。

愛書趣味 第八號(第二卷第二號)

愛書趣味社 / 1927-01-05刊 / - /
購入: 2015-07-05  /¥0
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-07-05

 奧附刊記に「編輯兼發行人 齋藤昌三」とあるも發行所の記載を缺くが、他號により愛書趣味社とした。
 「非賣品」。表紙にのみ「(書誌號)」とあり、齋藤昌三「圖書研究の專門誌」がのちの『書物誌展望』につながる書物雜誌の綜覽を試みてゐるのでそれを指すか。

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1498135?tocOpened=1

書物趣味 Philobiblon 第二卷第三號

ブックドム社 / 1933-03-10刊 / - /
購入: 2015-07-05  /¥0
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-07-05

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1480383?tocOpened=1
 「スクラップブック」欄(pp.134-135)は、仁科春彦「圖書館風景」が帝國圖書館の利用者として不滿を寄せ、これに對し「圖書館から」と題して増田七郎(帝大圖書館)と北上柳二(誰?)が寄稿。増田曰く「仁科氏のやうに、圖書館に對する不平を發表される人はまことにたふとい」。

實務上より見たる 出版法略義 附出版關係法令集

丸ノ内出版社 / 1933-03-18刊 / ¥1
購入: 2015-07-05  /¥0
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-07-05

 裸本。書名副題は表1のみ「(附出版關係法規集)」としCiNiiはこれを注記に採るが、奧附・標題紙・目次・本文p.70では「法令集」が正しい。
 http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA39396151
 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1702577?tocOpened=1
 「内務省警保局圖書課 中村忠 序」。その劈頭に曰く「著者は多年内務省警保局圖書課に勤務せられ、出版法運用の實務に携つて居られる斯道の精通者である」と。
Cf.『書物蔵』2015/1/16(金) http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20150116/p2

講義録勉強法

早稻田大學出版部 / 191---刊 / - /
購入: 2015-07-05  /¥0
未読 教育・学参・受験

[投稿日] 2015-07-05

 國會圖書館・CiNii所藏無し。刊記無いが、本文中に擧げられた參考書類より察すれば大正年間なるべし。十三章七十六ページより成る。
 獨學者への手引きでもある。目次に曰く「學問に志す濫觴」「薄運は寧ろ幸福」「實力の時代」「獨學の利益」……。
 雜誌と書籍の中間とも言へる「講義録」については教育史に『近代化過程における遠隔教育の初期的形態に関する研究』あり(菅原亮芳らの「近代日本教育雑誌史研究」の筋)。
http://ci.nii.ac.jp/vol_issue/nels/AN10285312/ISS0000454471_ja.html
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007039499

本 Philobiblon NO.8(第1巻第8号)「特集・伊東静雄」

麦書房 / 1964-09-20刊 / ¥150
購入: 2015-07-05  /¥0
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-07-05

 目次に無いが本號の「サロン・ド・ムギ」(p.37)は『尾崎一雄文学書目』(山王書房)評。
 p.41に「編集部住所名稱[ママ]変更お知らせ」「前号正誤訂正」あり。
 「編集後記」(p.48)末に曰く、「今月から「薔薇窓」を開く。というのは、ジャーナリズムの批評圏外にある由か、所謂小雑誌上の優れたエッセーが紹介されなさすぎるのでこういう試みを設けた」。目次からは判らないが、本號では特輯中の川副国基「真摯異色の静雄研究誌「果樹園」 小高根二郎氏の伊東静雄論」が該當する。