季刊 子どもの本棚 21「特集 子どもの本の研究をふかめるために」

明治図書出版 / 1977-08-01刊 / - /
購入: 2015-08-16  /¥100
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-08-16

 奧附刊記は「昭和五二年八月発行」とのみありて日附無し。
 「子どもの本の研究」と稱し、兒童文學研究から出ようとして、なほ離れ切れずにゐるところが問題。卷頭「座談会 子どもの本の研究をどうすすめるか」にて最初に問題提起する鳥越信曰く、「児童図書のなかには文学以外のジャンルもあるからという、単純なものではないんです。ゴーリキイは、理科的なものまで含めて全部児童文学と呼んでいいと言っているくらいですから、子どもの本はすべて児童文学だと、ぼくらも考えているのです」――ウン、まづその文學への拘泥を脱却しなくっちゃ。そして心理學や教育學に助力を仰ぐ前に、本そのものを研究する書誌學・書物史に開眼すべし。

月刊文芸誌 樹林 1987年7・8月合併号(VOL.263)「小島輝正追悼号」

葦書房 / 1987-08-30刊 / ¥950
購入: 2015-08-16  /¥250
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-08-16

 「新文学,文学学校改題」。大阪文学学校の雜誌。
 特輯名は、内題では「追悼・小島輝正―人と作品」。しかし奧附では「発行人=小島輝正」と生前の儘。

風信 VOL.1

風信社 / 1983-04-10刊 / ¥1,200
購入: 2015-08-15  /¥50
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-08-15

 泰流社發賣、「不定期刊」、A4判72ページ。國會圖書館所藏無し。
 山田俊幸「ロダンとの出会い――若い『白樺』ノート」、水神祥(鎌田東二)「水神傳説」、ほか。
 Cf. http://mediamarker.net/u/bookish/?mid=2291519

読者 2

山本邦夫 / 1987-09-01刊 / ¥200
購入: 2015-08-15  /¥100
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-08-15

 表4に「発行人・山本邦夫」「デザイン・田尾明敏」とあるも發行所名や刊行年月は記さず、「落穂ひろい」と題する無署名短文末尾に「87・9月」とあり。B5判・共紙表紙31ページ。國會圖書館所藏無し。

種村季弘「おそろしや生原稿」(未完)(→改題「千の仮面舞踏会」『偽書作家列伝』所收)
池内紀「ある風景 あるいはオドラデク」
山本邦夫「餓鬼の洟」
渡辺哲夫「言葉――病いの意味」
 

仮面の倫理

シルフェ会(明治学院大学大学院英語英文学研究同人会) / 1976-01-31刊 / ¥1,200
購入: 2015-08-15  /¥400
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-08-15

目次 http://library.main.jp/index/jst02980.htm
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA3731737X
 標題紙でのみ書名に「文学論集」と冠する。國會圖書館所藏無し。
 「ここ数年のあいだに、紀要や同人誌などに発表したエッセイをまとめたもの」(「あとがき」p.157)。紀要に載せたにしては研究論文の體を成さず、感想批評どまり。方向や材料は惡くない趣味みたいだが、文章も行論も思考を伸展させぬので讀みごたへがしない。

法律時報 一九六五年四月号(第37巻第5号)「全面特集 戦後法学――問題史的回顧と展望――」

日本評論社 / 1965-04-01刊 / ¥400
購入: 2015-08-15  /¥600
未読 社会・政治・法律

[投稿日] 2015-08-15

 學史早わかりの足しに。
Cf. 『ジュリスト』「400号記念特集 学説百年史」 http://mediamarker.net/u/bookish/?mid=2288840

 「編集後記」(p.248)に戒能通孝が「法律学の研究状況」を危懼して曰く、「公表されているところをみると、教科書、コンメンタール、法学教室等々の、ある意味できまりきったものが圧倒的に多数であって、本来新らしい思索が盛れない発表形式に封じこめられているような気持がしてならない。」「それらの名前を尊重するかぎり、あるいは実務家向きの、あるいは学生向きの解説であって、解説以上に出ることができないのが原則である。いいかえれば解説水準で立案する以上の能力がない編集者の計画にひきまわされ、量的には多くの成果が生まれているけれども、質的には独創的な仕事をする時間が食われ、ともすれば新らしい研究が阻害されているのではあるまいか」。確かに法學の門外漢から見ると、他の學問分野より學會誌・紀要に載るやうな研究論文の比重が低くて概説書や講座ものに新説が發表されることが多い風で、文獻參照系統に違和感を覺えてゐた。卒論の無い學部と揶揄される法學部の、實學なるがゆゑの偏向か。

エドモンド・バーク研究

至文堂 / 1937-11-11刊 / - /
購入: 2015-08-07  /¥300
未読 人文・思想

[投稿日] 2015-08-07

 最高裁判所司法研修所圖書室舊藏、裸本。
 書名は、本文ページ冒頭の内題のみ「Edmund Burke 研究」と表記。
 硬派な學術書の體裁ながら、平泉澄「序」はじめアンチ革命のためにする偏見が露骨だが、脚註の横溢ぶりを珍として買ふ。
目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3458728?tocOpened=1

近世文化史の研究

旭川富貴堂 / 1954-11-10刊 / ¥200
購入: 2015-08-07  /¥300
未読 人文・思想

[投稿日] 2015-08-07

 國會圖書館所藏無し。表紙・標題紙には著者名に「文部教官」と肩書きを冠す。「表紙題字赤石正吉先生揮毫」。著者名は奧附のみ「石沢澈」と新字表記。
 正誤表一葉貼附あり。見返しに「謹呈柴田実先生/著者より」とペン書き。
Cf. http://mediamarker.net/u/bookish/?mid=2333105
  http://mediamarker.net/u/bookish/?mid=2343567

小島輝正著作集 Ⅲ 小説の方法――フランス文学断章――

浮遊社 / 1989-02-10刊 / ¥3,000
購入: 2015-08-04  /¥103
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-08-04

 「発行人 小島輝正著作集刊行会」。
 月報「栞」の君本昌久「小島輝正の『アラゴン・シュルレアリスト』および『春山行夫ノート』にふれて」は「蜘蛛出版社代表」による寄稿。
目次 http://kenkyuyoroku.blog84.fc2.com/blog-entry-506.html

宝島 1979年4月号「ほとんど総ての人のための カール・マルクス入門」

JICC出版局 / 1979-04-01刊 / ¥480
購入: 2015-08-04  /¥309
未読 語学・辞事典・年鑑

[投稿日] 2015-08-04

 目次で「特集」と銘打たれた別冊宝島風マルクス解説より、第二特輯とも言ふべき「宝島明解 国語・英和辞書操縦法」(pp.135-166)が目當て。表紙では「辞書繰縦法 選び方と使い方」と記し「繰」に誤植する。

信濃教育 第1020号(十一月号) 「特集 手塚縫蔵先生」

信濃教育会 / 1971-11-01刊 / ¥170
購入: 2015-08-02  /¥100
未読 自伝・伝記

[投稿日] 2015-08-02

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6070585?tocOpened=1
 召田潔「手塚縫蔵先生略年譜」の大正八年の項(p.157)に「折口信夫氏を招き国文学の話をきく。爾来連続三十年間折口先生来講の基となる。」「柳田国男先生の学問を移入して東筑摩郡誌の出版あり」と記される人物だが、民俗學關係者の寄稿は見えず、「基督者」として取り上げる文が目立つ。

国語通信 1984年2月号NO.262「特集 民衆の発見」

筑摩書房 / 1984-02-25刊 / ¥50
購入: 2015-08-02  /¥100
未読

[投稿日] 2015-08-02

網野善彦「梶田翁の話に寄せて」
香月洋一郎「むらを出ること、むらに残ること――「梶田富五郎翁を訪ねて」(宮本常一)の周辺」
遠藤誠治「柳田国男「浜の月夜」「清光館哀史」小論」

わが文學遍歴

白鯨書房 / 1949-07-25刊 / ¥180
購入: 2015-08-02  /¥200
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-08-02

 宇野浩二の回想的文學史として『文學の三十年』(中央公論社、一九四二年)『文學の青春期』(乾元社、一九五三年)の横に列ぶべし。國會圖書館所藏無し。
 表紙は青山二郎風にて「裝幀 澤野井信夫」。
 http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/c6/77b80644fc330071c7605c82149f492d.jpg
 目次に「自由主義その他」とある章は「自然主義」の誤植なり。
 その次章「明治末期の青春期」は『文學の青春期』では「二 明治末期の青春期」に當る。
 續く最終章「「白樺」と「奇蹟」」最終節の結文が「閑話休題。」であるのはいかにも宇野浩二式なれど、未完にて他日を期すの意とも見られようか。のち『文學の青春期』に「六 「白樺」と「奇蹟」」として「七」以下と共に所を得たり。
 Cf. http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1665516?tocOpened=1
 初章「明治初期の青春期」は『文學の青春期』に無ければ、兩書併せずして完本ならず。

現代の歴史思想

石沢澈 / 1962-09-10刊 / ¥200
購入: 2015-08-02  /¥100
未読 歴史・地理

[投稿日] 2015-08-02

 國會圖書館所藏無し。奧附刊記に「著者兼発行者 石沢澈」とあり「現住所 北海道学芸大学旭川分校史学研究室」。標題紙に「謹呈 柴田実先生/著者より」とペン書き。本文に誤植訂正の書き入れあり。
Cf. http://mediamarker.net/u/bookish/?mid=2333105
 奧附「著者略歴」に「京都帝国大学国史学科卒業、大学院にて研究」とあり、京都大學文學研究科圖書館のみ藏するは著者寄贈か。
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB00369293
 日本史研究者にしては、内容は歐米歴史哲學各書の紹介である。京大の前に「日本神学校(東京神学大学前身)卒業」といふ履歴の所爲か、宗教を重視する如し。
第一章 ヤスパースの「世界史の構想」
第二章 アルバン・ウイヂアーリイの「歴史の解釈」―孔子よりトインビーまで―
第三章 ウオルシユの歴史哲学序説
第四章 ポラードの歴史教育思想
第五章 諸家のマルクス主義思想批判
第六章 トインビーの宗教史観