心斎橋北詰 駸々堂の百年

駸々堂出版 / 1997-10-21刊 / - /
購入: 2015-10-18  /¥1080
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-10-18

 「非売品」。『上』が一九八六年十一月刊、下卷は遂に出ないまま、「第三部――大正・昭和(戦災復興)――」(pp.287-418)を加へてこの完本が刊行された。「ふたたびのあとがき」劈頭に曰く、「後篇には大淵家二代伝次郎と、三代善吉の事蹟をまとめた。時代は大正から昭和中期までということになる。善吉が歿した昭和三十六年は、明治十五年の創業以来八十年目に当たる。区切りもよいので、この年で筆を措くことにした」(p.424)。即ち、實質は八十年史であって副題に記す如き百年史でない。但し卷末「年譜」(制作 上田一・梅原康征)は「明治一四年」から「平成八年」まで百十五年分である。
 二〇〇〇年一月末日に駸々堂は書店・出版とも自己破産を申請した。
 Cf. http://www.kyoto-keizai.co.jp/modules/wordpress/index.php?p=149
 http://web.archive.org/web/http://www.shinshindo.co.jp/

羽陵餘蟫 甲部乙部

龍文書局 / 1946-04-25刊 / ¥25
購入: 2015-10-18  /¥500
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-10-18

 裸本。背にのみ活字で「甲部/乙部」と副題が見える。背文字では著者標記「田中慶太郎述」。「蟫」(イン)は紙魚の意。
 高名な古書肆文求堂主人による漢籍解題であるが、目次無いのが不便。

 一九三七年文求堂書店發行・日本古書通信社發賣の初版がサイト『豚の戰爭』「過眼日録抄の文庫」にPDF公開されてゐる。
 http://snob.s1.xrea.com/fumikura/
 この「再版」では、「坿記」を載せた最終ページ(p.215)の右方餘白に、新たに「金陵玄觀志十三卷」につき三行を記し「(本文一九七頁六行目ニ揷入)」とある。つまり隱れた補訂版であった。