花辛夷 生松敬三の思い出

生松み祢 / 1991-02-12刊 / - /
購入: 2015-10-23  /¥500
未読 人文・思想

[投稿日] 2015-10-23

 追悼 生松敬三
Ⅱ 思い出の生松敬三
Ⅲ 書簡より
Ⅳ 主要著書をめぐって
Ⅴ 付記、年譜 他 
 通常卷末を締めるべき「生松敬三 年譜」「生松敬三 主要著訳書目録」が、續く生松み祢「夫 生松敬三とその周辺」(pp.357-472)の長さの餘り、所を失った感あり。その熱意の分、充實し行き屆いた編輯の一册で、饅頭本では上出來の部類だらう。生松み祢「あとがき」に「手さぐりの作業に手間どりまして上梓が大幅に遅れて」(p.473)とあるのも宜なるかな。「お手伝いをねがった小泉淳二さん、美しい本に仕上げて下さった樋口至宏さん」(p.474)ともある。小泉は晩年の受業生、樋口は人文書院・鳥影社等で編輯者、奧附に「印刷・製本協力 鳥影社」とあり。

回想 岩倉規夫

岩倉規夫先生追悼録刊行会 / 1991-01-15刊 / - /
購入: 2015-10-23  /¥300
未読 自伝・伝記

[投稿日] 2015-10-23

 書名の「回想」は小字。事務局は冨山県人社。「正誤表」一葉挾み込みあり。寄稿者は川瀬一馬、福井保、酒井悌、八木福次郎、津田秀夫、藤子不二雄Ⓐら七十九名。國立公文書館初代館長にして『讀書清興』等の著者である古書好きな所に關心あるが、當然ながら官僚としての交際の方が多い。

改訂増補第二版 出版事業とその仕事の仕方

峯文莊 / 1937-06-01刊 / - /
購入: 2015-10-23  /¥1000
未読 本・図書館

[投稿日] 2015-10-23

 函缺。發賣所栗田書店。ジャケットは表1「讀者諸氏へ」表4「書店各位へ」を著者筆蹟により印する。
 https://pbs.twimg.com/media/CXy9-3lUAAApr09.jpg
 初版一九三五年八月刊(國會圖書館所藏無し)に加へ、姉妹版『賣れて行く本の話』(一九三六年九月)のうち「一 原稿の出來るまで」を除く二~一六章を「第二 取引(賣行實績の實例談)」「第三 參考(自己の知識とすべき話色々)」として取り込み、「相應に訂正や増補の筆を入れて」(「序」p.3)成ったもの。
Cf. http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1261232?tocOpened=1

目次 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1220299?tocOpened=1

日記の目録――雑誌の部――

田熊渭津子 / 1990-08-30刊 / - /
購入: 2015-10-23  /¥300
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-10-23

 『日記の目録――近代文学を中心とした――』「あとがき」の「雑誌掲載の日記は,別の形でまとめるつもり」といふ豫告が八年後に果されたもの。文學者を主として人名五十音順排列。稻村徹元舊藏書と覺しく、貼り込み・挾み込み・書き込みあり。

マイクロフィルム版 『明治期國學研究雜誌集成』 解題・総目次

雄松堂出版 / 1996-11-20刊 / - /
購入: 2015-10-23  /¥500
未読 人文・思想

[投稿日] 2015-10-23

 「非売品」、國會圖書館所藏無し。
http://myrp.maruzen.co.jp/book/ysd_a_gc1644/
 本書は、版元サイトで全文PDF公開されてゐた。
 http://www.yushodo.co.jp/wp-content/uploads/ysd_a_gc1644_li_kokugakuzasshi.pdf
 『東京大学国文学研究所所蔵 本居文庫』「総記」の部に含まれるもの。
 http://www.yushodo.co.jp/book/ysd_a_gc1645/
 四雑誌を收めるうち『如蘭社話』『皇典講究所講演』については深萱和男『明治の国文学雑誌』(〈笠間選書〉笠間書院、一九七八年二月)も參照すべし。言及しない木野主計解題は不備である。神道イデオロギーを離れて考證性に注目した近代國學史の再編にもよすがとならう(Cf.藤田大誠『近代国学の研究』弘文堂、二〇〇七年)。
 總目次はノンブルを採ってをらず、著者名索引も無し。

「教育・國語教育」秋期特別號 現代文學の思潮と國語教育

厚生閣 / 1935-11-03刊 / ¥2
購入: 2015-10-23  /¥200
未読 文学・評論

[投稿日] 2015-10-23

 タイトルの冠稱は標題紙より採った。背では角書「教育・國語教育/臨時號」、奧附には「《教育・國語教育》特別號」とあり。
 改題單行本『新文藝思潮と國語教育』(一九三六年九月)と目次變らず、同紙型なるべし。
 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1220693?tocOpened=1
 http://www.geocities.jp/moonymoonman/i/shinbungeisichou.txt

高田半峰片影

早稻田大學出版部 / 1940-10-30刊 / - /
購入: 2015-10-23  /¥500
未読 自伝・伝記

[投稿日] 2015-10-23

 著者名「斬雲」は本文首題より採ったが、函・表紙・標題紙に標記無く、奧附では「薄田貞敬」。書名表記は函・表紙・標題紙では草書で「半峰」、目次内題・中扉・奧附でも活字で「半峰」だが、本文首題では「半峯」であり、本文中でも「半峯」である。
 「昭和十五年十月十五日發行/昭和十五年十月三十日改訂發行」。國會圖書館は初版改訂版共にあり、改訂の差異如何。
 高田早苗述・薄田貞敬編『半峰昔ばなし』(一九二七年十月、内題では「半峯」)の「姉妹篇」(田中穂積「序」)と言ふがこちらの方は古書に見掛けない。自傳に對し一九三八年歿後の本書は「知人を歴訪し、先生に對する毀誉褒貶有りと有らゆる材料を蒐集し、半峰側面觀の矢鱈縞を織上げんと試みたと云はるゝ」(「序」)。
 著者について「序」の曰く、「先生の推薦に依て知名の士の傳記を起草した幾多の經驗を有し、殊に文壇處女地たる傳記文學に於て、其開拓に任ずる抱負の上から考へても」云々。薄田斬雲にさやうな高志ありしか。

英雄崇拜と看板心理

忠誠堂 / 1930-12-15刊 / - /
購入: 2015-10-23  /¥400
未読 社会・政治・法律

[投稿日] 2015-10-23

目次 http://awatasan.web.fc2.com/kansoku/kyuuban/chyosyo/eiyuu/kyu_moku.html
一五、廉価多賣と出版資本主義の確立
一六、出版戰、弱肉強食の辯[目次では「辨」と誤植]
一七、圓本全集の運命
ほか

 歿後編纂の「社會批評」。「編者序」は小栗慶太郎。三方小口を赤に染める。線引き多。